がらくたマガジン

小説を書いたり、読んだり、勉強したりするブログです。執筆者紹介  (復)=復路鵜執筆  (K)=春日 姫宮執筆

2017-01-01から1年間の記事一覧

8-2(復路鵜)

俳句ひとつ。甲子園努力友情8-2 (季語は甲子園・夏。グラウンドは汗塗れ)

ぐにある栗(復)

俳句ひとつ。 牛小屋を出てすぐにある栗の花 (季語は栗の花:夏。あの匂いの後だとそれでいいというか、それしか見えないというか)

凪や不眠症(復)

俳句ひとつ。〈朝凪や不眠症なり夜が明ける〉 (季語は朝凪(夏)。不眠症の人が朝を迎えるとも、あるいは朝凪自体が不眠症ともとれそう)

へこんだ(復)

俳句ひとつ。 《春の宵へこませてゆく航空機》 (季語は春の宵・春。こちらから見える飛行機は二次元的ですが、でもやっぱり三次元。)

生ずるにあらず(復)

俳句ひとつ。 《電卓に香りが生ず梅雨の空》 (季語は梅雨・夏。いろんなものがにおってくる季節。三角コーナーも……!)

中継入りました(復)

俳句ひとつ。 《猫の子のいつまでも居るライブ中継》 (季語は猫の子・春。肝心な時に毛並みしか見えない)

ネズミ(復)

俳句ひとつ。《ネズミ巣に立ち退きはなし春の宵》 (季語は春の宵・春。動物の引っ越しは自由気ままですが、たまに洪水とかで強制移動とかあります)

春疾風(復)

俳句ひとつ。 《飛ぶ鳥は果てまで駆けよ春疾風》 (季語は春疾風・春。行き着く所まで向かうのもひとつの手。)

みは全て(復)

俳句ひとつ。 《神経の痛みは全て鎌鼬》 (季語は鎌鼬・冬。降り掛かる辛さは自分や運命のせいというより、環境がなせる業……と考えられればまじめな人は気が楽になるかしら。極端になすりつけてもちょっと問題ですが。)

動く☆(復)

俳句ひとつ。 〈衛星は動く星なり春野原〉 (季語は春野原・造語(多分)。最初は星を☆と書こうかと思いましたが、初見だと読むのが難しいので断念しました。ヒトデが好きな人とはちょっと違うかも)

積み上がる山(復)

俳句ひとつ。 漁港では声積み上がる山眠る (季語は山眠る・冬。市場の動きなど知ったことではないという様子の山。海が近いと潮風を浴びながら林は育つ。)

来たりて彼岸(復)

俳句ひとつ。《たわしにも寿命来たりて彼岸花》 (季語は彼岸花・秋。毛先のほつれ、あるいは色彩のほつれ。)

通信網(復)

俳句ひとつ。《屋根替の通信網は黒である》 (季語は屋根替(春)。近頃は空にケーブルが架け渡される年代になりました。たまに揺れてます。中を通るものは何色?)

に風入る(復)

俳句ひとつ。曼珠沙華ホテルロビーに風入る (季語は曼珠沙華(秋)。夜中にホテルに帰ってくると、入り口の明かりが眩しすぎてビクってなりません?)俳句ひとつ。曼珠沙華ホテルロビーに風入る (季語は曼珠沙華(秋)。夜中にホテルに帰ってくると、入り…

百円表示(復)

俳句ひとつ。〈背表紙の百円表示夜食かな〉 (季語は夜食・秋。ラーメン食べながらケータイをついつい手に取る日頃。)

重ねたひと(復)

俳句ひとつ。〈マスク二枚重ねたひと笑つてる〉 (季語はマスク・冬。一枚で九十五パーセントカバーするとして、もう一枚重ねたら二倍になりませんか? それよりも息苦しくないですか?)

どもには見え(復)

俳句ひとつ。〈子どもには見えなき形竈猫〉 (季語は竈猫(かまどねこ・冬)。子どもにしか見えない風景があるように、大人にしか見えない風景とかあるかもしれません?)

あたつてきし(復)

俳句ひとつ。 〈神社帰りにあたつてきし淑気かな〉 (季語は淑気(冬)。あけましておめでとうございます)