がらくたマガジン

小説を書いたり、読んだり、勉強したりするブログです。執筆者紹介  (復)=復路鵜執筆  (K)=春日 姫宮執筆

2016-01-01から1年間の記事一覧

りてクリス(復)

俳句ひとつ。 〈倉庫にも花を飾りてクリスマス〉 (季語はクリスマス(冬)。こんな日なんだから、普段はぎゅう詰めで殺風景なところもデコっていいのでは?)

裏に汗(復)

俳句ひとつ。〈口裏に汗が溜まりて二試合目〉 (季語は汗(夏)。動いていると、口の中にだんだんしょっぱいものが出てきませんか?)

を淹れる明け方(復)

俳句ひとつ。〈コーヒーを淹れる明け方クリスマス〉 (季語はクリスマス(冬)。寒い朝にコーヒーを飲むと体があったかくなります。クリスマスなのでいつもより外が騒がしい……気がする。)

鍋を枕に(復)

俳句ひとつ。〈寄せ鍋を枕に眠る猫がいる〉 (季語は寄せ鍋(冬)。大勢集まっているところで猫だけ寝ている時とかありません?)

星あり(復)

俳句ひとつ。〈隅々に熊の星あり槍ヶ岳〉 (季語は熊(冬)。実は人間の目には見えないだけで、そこらじゅうでぼこぼこ巣篭もりしているのかも。していないのかも。)

真下に毛布(復)

俳句ひとつ。〈コーギーの真下に毛布横になる〉 (季語は毛布(冬)。犬種とかも季語になったら不思議な感じがしません? シベリアンハスキーとかドーベルマンとか。個人的に土佐犬はなぜか秋の印象です。チワワは年中冬。)

落ちた星(復)

俳句ひとつ。〈落ちた星葉叢にかかりクリスマス〉 (季語はクリスマス(冬)。星は星でも隕石なのかツリーの飾りなのか曖昧にできるのが日本語の楽しい点。良いか悪いかさておいて。)

恋人が居た(復)

俳句ひとつ。〈イカロスに恋人が居たクリスマス〉 (季語はクリスマス(冬)。恋人がいた説は特に聞きませんが、いたらいたで面白くないですか?)

世界裏(復)

俳句ひとつ。〈世界裏轟かすなり除夜の鐘〉 (季語は除夜の鐘(冬)。音が地面の下まで貫通して響いていったらすごくありません?)

なりたきものと(復)

俳句ひとつ。〈旅人になりたきものと鎌鼬〉 (季語は鎌鼬(冬)。なんかこういう季節だと、どこかにぶらっと遠出したくありません? でも旅を本職にすると経験値とかゴールドとかで苦労しそう。)

老人が飛ぶ(復)

俳句ひとつ。〈星の裏老人が飛ぶクリスマス〉 (季語はクリスマス。よく考えたらクリスマスって、おじいさんが飛んでても特に問題がない日ではありませんか?)

選手村(復)

俳句ひとつ。〈食堂の蜜柑品切れ選手村〉 (季語は蜜柑。さすが選手、バクバク食べてしまうぜ……! という感じ。でも選手村みたいな環境で売り切れってまずくないですか?)

鯛焼(復)

俳句ひとつ。〈鯛焼を重ねて笑う子どもたち〉 (季語は鯛焼(冬)食べ物で遊んではいけません! という警句など、実際に遊んでる人からすれば些細なものです)

吹き倒されし(復)

俳句ひとつ。〈粉雪に吹き倒されし大樹あり〉 (季語は粉雪(冬、たぶん))

吸い込まれ(復)

俳句ひとつ。〈コンビニに吸い込まれをり秋袷〉 (季語は秋袷(あきあわせ、季節は秋)。どことなく伝統色をたたえる上着が蛍光灯の下に潜っていきます。)

引きずる服(復)

俳句ひとつ。〈向日葵を引きずる服に色香あり〉 (季語は向日葵(夏)。振り返って見た服には花粉とかついてたりして。)

響き(復)

俳句ひとつ。〈関空の響きを感ず屋台酒〉 (季語は屋台酒(冬、たぶん)。キーンという音がどこか遠くから聞こえてきそうな、暖簾をかけた小さなお店。関係ないですが、スティーヴン・キングの『夜がはじまるとき』を読みまして、恐怖と「どうなっちゃうんだ…

投票所(復)

俳句ひとつ。〈流星が横切つてゆく投票所〉 (季語は流星(秋))

笑顔で(復)

俳句ひとつ。〈酔漢に笑顔で向かひ慈善鍋〉 (季語は慈善鍋(冬、鍋を吊るしてその中に献金を願う募金活動)。目の前の相手がどんな人でも活動の素地が変わらないのは基本ですね?)

停止するのみ(復)

俳句ひとつ。〈Wi-Fiは停止するのみ秋の風〉 (季語は秋の風(たぶん)。風が吹いて物事がすたれる寂しい季節の時ですが、こういう事象は死なないで止まるのみだと思います。あと関係ないですが、鈴木小波さんの『ホクサイと飯さえあれば』をゲット。面白い…

Halloween(復)

俳句ひとつ。〈Halloweenを通り過ぎては麺を食ふ〉 (季語はHalloween(秋、多分)。仮装とか甘いものとかカボチャよりこっちは蕎麦が食いたいんだよ!! という感じ。)

咳に(復)

俳句ひとつ。後方の咳に苛立つ夜学なり (ただでさえ疲れたている夜中なのに、後ろでノイズを出されたら腹が立って勉強に集中できませんね?)

ドクペ(復)

俳句ひとつ。〈ドクペなど飲む感覚でとろろ汁〉 (季語はとろろ汁(秋)。絶対そういう感じで飲んでたら喉に詰まる。ちなみにドクペはドクターペッパーの略。)

チョコレート(復)

俳句ひとつ。〈ギブミーチョコレート叫ぶクリスマス〉 (季語はクリスマス。走り去るジープを喜色満面で追いかけながらチョコと叫ぶ人々。おそらく天気は寒かった。)

アレクシエービッチ(復)

俳句ひとつ。〈外歩くアレクシエービッチ神無月〉 (季語は神無月(冬)。ノーベル文学賞が話題になっているので、以前受賞された方からひとつ。でもこの人は冬でなくとも歩くと思います。『戦争は女の顔をしていない』を読みましたが、戦闘中に歌をうたうエ…

腰痛が(復)

俳句ひとつ。〈腰痛が消えているよな冬の朝〉 (季語は冬の朝。どうにもならないものに苦しめられている際、たまにそれが完全に消失しているのに気づくような。)

アジア勢(復)

俳句ひとつ。〈トンネルを見れば雪国アジア勢〉 (季語は雪国(おそらく)。川端の超有名な小説を読んだ人は、おおよそトンネルにかなり反応する気がします(適当)。あと川端ってUAEとかイラン辺りでもけっこう読まれてません?)

カンニングペーパー(復)

俳句ひとつ。〈祈りをりカンニングペーパー大試験〉 (季語は大試験(冬)。どう見てもバレる顛末なのが予想できます。しかし昔、なんかものすごくうまくカンニングする少年漫画があったような……)

手汗でぬめる(復)

俳句ひとつ。〈机角手汗でぬめる油照〉 (季語は油照(夏)。外はものすごく暑いが、室内でもさまざまな圧力やプレッシャーがあるため、冷や汗や脂汗から逃れられるとは限らない)

覚悟をせむ(復)

俳句ひとつ。〈家作る覚悟をせむとそぞろ寒〉 (季語はそぞろ寒。秋風に吹かれる中、よし、物凄い額の金を動かすぞ……!という感じです。お金たまるといいね!)