がらくたマガジン

小説を書いたり、読んだり、勉強したりするブログです。執筆者紹介  (復)=復路鵜執筆  (K)=春日 姫宮執筆

『風景画杯』に投稿しました(20210816)(復)

白蔵主さま主催のコンテストに短編(24000字ぐらい)を投稿しました。

 

男が自転車で勤め先まで行き、仕事して帰ってくる小説です(な、なにも起きない!)

リンクはこちらから。

 

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 投稿できたのは15日と、締め切り(16日)前日です。

今回は……浮かばなかったな……

小説のメインとなる部分はするすると書けたのですが、枝葉の部分から急に難しくなり、投稿できたのが割とギリギリでした(タイトルをつけるのも時間ギリギリでした)。

他の投稿作品はこちらから読めますので、ぜひご覧になっていただければと思います。

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レギュレーションである「事件が何も起こらないのに面白い小説」と描けたかどうかは、結果発表を待つとして、今回はかなりチャレンジングなステージで書くことができました。

すばらしいコンテストを開いてくださった白蔵主さま、ありがとうございました。

次回は、第一話だけ書いたままの作品をモリモリ書いていきます!

 

 

《終わり》

白蔵主さん主催の『風景画杯』が開催されます(20210709) (復)

面白そうな文芸賞が開かれますよ! 私も参加予定なので宣伝します。

 

 

締め切りは8月16日(月)です。

 

基本レギュレーションについては、白蔵主さんの記事から引用します。

(3)レギュレーションは、「事件が何も起こらないのに面白い小説」です。テーマや題材は自由です。字数は3000字から3万字くらいまでとします。内容が面白ければすこしくらい多くてもいいです。1人格につき1作品までとします。多重人格の方は人格の数だけ応募してもらっても構いませんが、新作のみとさせてください。

 

「事件が起きない」を維持しつつ「面白い小説」を提出するというのは、かなりチャレンジングです。どのように参加できるか悩みますね。エンタメ的なイベントをスルーしつつ、目が離せない作品とはどんなものか、悩ましい。多重人格の方の応募も(?)期待しております。

 

そしてタイトルのつけかたがうまい。『風景画』とはうまいこといったもので、我々は特にエンタメでもイベントでもない風景画を見て心を揺さぶられることがありますし、道や天気の描写だけで感動します。

 

字数は3000字から3万字とのことで、キロバイト換算に直せば、6kb(原稿用紙では7枚ほど)から60kb(75枚)までとなります。掌編から中編サイズの小説を投稿できる規模となりますね。果たして『風景画杯』ではこの長さがどう作用するか。

 

「なにも起こらない小説」の具体例は、白蔵主さんの記事から飛べるので、興味ある方はぜひジャンプしてみてください。そして更に興味がありましたら、筆を取りご応募のほど、ご検討いただけると嬉しいです。

 

《終わり》

本には自分を追い込む種類ともてなす種類がある(20210711)(復)

梅雨! 地獄のように雨が降ってランニングができなくなって困っていますが、最悪なのは外出時にズボンと靴が超濡れるのでテンションがだだ下がりになるところですね。もう着替え持っていって到着したら着替えて仕事して終わったら着替えて帰ってまた着替える……みたいなサイクルにしたいですが、そんな大量の荷物持っていくとカバンが無茶苦茶重くなりますからね。現時点で本とか水を持っていくのでカバンの積載量は限界です。雨は止んで気温は涼しくなり、なんか……ほどよく晴れて毎日爽快な天気に……なってほしい。

 

楽しい本は精神をマジで安定させる

 

ずいぶん前から『逆噴射小説ワークショップ』『逆噴射小説大賞』の続きを書いており、どうせ書くなら舞台背景を充実させたほうが良いなと思ったので、関連ジャンルの本をよく読んでいます。ロシアとか安倍晴明とか、音楽、将棋……みたいに。そういう資料本の場合は「面白い本があるといいっすねー」と割り切った感じに読んでいるのですが、イイネ! という作者さんを発見しました。町田康さんと羽田圭介さんです。

羽田圭介さんは文芸誌をめくっていたら発見した人で、作品ですと『ポルシェ太郎』『滅私』と『Phantom』を読みました。パッと見だと文章に「スイングトレード」「芸能事務所所属」などの単語がチラホラ見えたので、勉強として読むか……と思っていましたが、物語自体のパワーにあてられて楽しく読みました。

作品だと物質中心主義というか、「カネが人権! いいクルマとか持ってないなら陰々滅々!」という雰囲気で作品が展開されていて、最初はしんどい感じで読んでいたのですが、だんだん生活が苦しくなって主人公が自分の考えを反省したり、他人の行動を見て刺激を受けていく、主人公の変化が気になってどんどん読んでしまいました。

 

 

 

 

他の雑誌をめくって面白かったのが町田康さんの『ギケイキ』です。こちらも作品のパワーがスゴイし主人公の源義経が現代語を駆使して「イージーな態度がむかつく」とか「ビン・ラディンやなんかより遥かに安全なところにいた」とか言ってるので実質サイバーパンク。舞台が日本中世なので、時折ジャンルが大河ドラマに寄ったかと思うと、アクションシーンではほぼほぼパルプの挙動で動くので、こんな作品あったの!? と驚愕しています。

 

 

 

1から10まで付き合わなくてもいい

 

で、いまはそういう全然関係ない面白い・楽しい本と資料本を一緒くたに混ぜて読みながら、アウトプットをしている状態です。以前までは「芸能の話を書くなら芸能の本を1から10まできちんと読むべし! 全把握してから取捨選択すべし!」と考えていたのですが、どうやら違うようです。

なんでかっていうと、面白い・楽しい本ってそれだけで独自の磁力というかパワーがあるので、まったく違う事柄同士をひきつけてくれるんですね。純粋にパワーがあるので、ただ読むだけで頭がドンドン活性化していき、「あの展開は肉抜きできるな」「セリフ増量しよう」「mexico……」と勝手にアイデアが来ます。単に資料として読むだけだと、一冊終えて次……知識だけ増えてまた次……みたいに流れ作業みたいになってしまい、powerも落ちて意識の火がだんだん消火されます。

またこうした面白さ・楽しさは他人がつけたジャンルで考えなくても良くて、「しんどいと評判の純文学を読んだが実際にはメッチャ楽しかったので元気でた」「孤独な映画を見たが不思議なパワーが溢れていてスッキリした」ということがありえます。なので推奨としては、既存の自分が楽しんでいるものとは別に、新しい作品をdigる余裕があるといい、ということです。これはゲーム・漫画・鉱石・書道・カタログギフトでも本当になんでも良くて、とにかく自分をもてなしてくれる存在を見つけられると気分が良くなる、ということです。

もちろん話を書くのに知識がなさすぎても困るので、資料本は読んだほうがいいのですが、資料として読んでいるのに精神的にダメージを受けたり、人格形成とか書いてあって、想定したのと違う角度からの攻撃を受けてヘコむこともあります。流せるならいいのですが、流せない場合、「でも勉強しないといけないから!」と、1から10まで付き合う必要はないので、やはり最初は「面白いものがあればいいな」ぐらいの感覚で接して、なんか合わないな、と思ったらだんだんフェードアウトするぐらいの距離感を持つことが大事なのだと思います。そもそも勉強している時点で新しい分野にチャレンジしているので、お金出して買ったからって気負わないことが一番大事!

 

ドラマ代わりにテキストゲーム

 

夜中の休憩時間にテキストゲームをオートで流しています。完全にプレイとかボタンを押すとかの能動的な動きを放棄して、AUTOボタンを押して三十分くらい流しっぱなしにするという受動的な動きです。映画とかドラマをバックグラウンドで流すような心持ちですね。一番楽なのが、気になったところでテキストのバックログを開いて、過去ログを確認できることです。ドラマや映画だと、画面を見てないとそもそもの意味が取れないことも多いので、これはずいぶん助かっています。昔は選択肢が多いゲームをやっていましたが、いまは選択肢が少なくて、受動的に流すことのできる作品をやっています。

テキストゲームは、以前までは能動的にタップしまくっていたのですが、そうするとゲームは別に本じゃないので、「疲れたので栞を挟んで休もう」が通用しない時もありますし、「最初にパラパラめくって全体像を把握してから読むか」も通用しません。グラブルやプリコネの場合、一回タップしても数行ぐらいしかテキストが表示されないので、だんだんエサ目当てに車輪を回すハムスターになった心地になってきます。人々は「そろそろおわらないのか・・・!」「もうやめたいよお!」と嘆きながら、タップ・・・TAP・・・WAR・・・第三次世界大戦が起きます。問題なので、AUTOを実施しました。

何がいいたいかというと、例外なくテキストゲームはウマ娘の選択肢スキップ機能を実践してどうぞ(ウマ娘の場合、能力増減などの核心的な選択肢を除き、選択肢自体をスキップできますし、テキストも超早送りできます)。

《終わり》

逆噴射ワークショップ第2回を振り返り改善点を探す(20210412)(復)

逆噴射ワークショップ第2回が開催され、拙作が取り上げられました。嬉しいことです。詳細はこちらの記事から。

 

 

詳しくは記事リンクを辿っていただきたいのですが、悩みを送ったら全部掲載されたり、良い評価を頂けたりと、嬉しい驚きがありました。「いまの自分は地図でいえばこの辺りに位置している」が理解できたことも大きいです。

 

今回は、上の記事を読んで考えた、自作の反省点や改善点を挙げていきたいと思います。

 

ヘッダー画像を工夫せよ

 

最も意外だったのはヘッダーです。白状すると逆噴射以外ではあまり記事を書いたことがなく、かつて書いていたはてなダイアリーでは画像投稿も多くないので、ヘッダーに思い至りませんでした。

 

ヘッダーは本の表紙みたいに、記事を強調するポイントです。が、私はそういうことを考えず、ワークショップに投稿する時に軽い気持ちで、「椅子を使うし……アリ・アスター監督の風味を出したい……これくらいでヨシ!」とヘッダーをお出ししたのです。

 

ここには大いなる改善点があります。

 

他の方の記事を眺めていて思うのは、「ヘッダー画像にオリジナルアートを入れていてすごいな」です。私はデザイナーとしての実力が高くないので、ゼロベースで作ることが難しい。とすると、やるべきことは、素材を加工することです。

 

ここで発揮するべきは加工するための振る舞いです。イメージするならば、画像を使う際は、

 

「画像にタイトルなり入れて見やすくする、フォントも検討する」

 

「画像をトリミングして異質性を強調」

 

「画像をブラシでいじってあえて違和感を出す」

 

などが考えられます。次回からはこうした作業も追加します。使用ソフトは……ペイント! あるいはフリーソフトで……

 

タイトル、冒頭の改善点

 

ここはズバリと斬られたポイントで、その通りです。今作のタイトルは、「SF風味だがあらゆる文庫本に使えるように柔軟なタイトルにしよう」というコンセプトでした。八方美人過ぎる。

 

タイトルをつける際は、時間を置いてから考えています。よほどの作品だと先にタイトルが来ますが、おおむね最後です。ですので、今回も第一稿を書き上げてからトップに戻りたいと思います。頑張ります。

 

自作のジャンルがわかった

 

実は投稿するまで、「この作品のジャンルはどこ?」と悶々としていました。コメディではない。ではアクションか? そうでもない。この内容だと……ホラー……サスペンス? などという具合です。作っている側からすると、距離が近すぎて認識できなくなるのです。

 

読書会では「仕事ホラー」、上の記事では「現代ローファンタジーエクソシストめいたモダンホラー」とガッと指定して頂いて、上で書いたように「地図でいえばこの辺りにいる」納得感がありました。「○○めいた」という言葉がつくので、該当ジャンルを見ていきながら目印になりそうな作品を探そうと考えました。

 

で、ホラーなんだからホラー映画を見よう……までは至ったのですが、問題は、私が非常にホラーが苦手なことです。全体的に描写とか無理で、すぐに気持ち悪くなったりします。『ミッドサマー』とか『ムカデ人間』なんてあらすじ読んで気持ち悪くなりましたし、かつて映画館で観たメル・ギブソンの『サイン』はトイレに行く振りをして逃げました。

 

幸い、小説が原作の映画も多いので、キングや『ぽぎわんが来る』シリーズなどを読みながら傾向を探していきたいです。

 

取材!してね!

 

上の記事で言及されていたように、取材……小説の対象となるフィールドを知ることは大事です。私の場合、関連書籍を2冊3冊ぐらい読むと、「もういいや見切り発車して大丈夫だろう」と始めて問題になってしまうので、態勢を改善するよい機会です。

 

いまはちまちまと声優本やエッセイを読んでいますが、もともと役者の世界はあまり知らなかったので、「こういう世界もあるのか」と知的刺激があります。取材感覚が発達してくると他も気になってくるので、芸人、舞台演劇の本も視野に入れています。オンラインイベントや配信ライブも考えていますが、さすがに取材費用にも天井を設けないとヤバいので、脳内経理部と相談しながら考えたいです。

 

小説の対象になると面白いもので、いままではだらっとしていたい時にアニメを流していたのに、取材感覚を意識した途端、だらっとアニメを観なくなりました。セリフ一つ取っても「このセリフを発するまでにテイク12ぐらいあったか?」「何回オーディション受けた?」「打ち合わせは」「台本……」と浮かぶので、下手したらノートを取りながらアニメを観ます。この取材感覚はフルボイスのゲーム、謎アニメ、その他声優が登場するバラエティ番組、SNSYoutubeです。

 

問題は、いままで休憩時間に趣味で楽しんでいたものが取材に取って代わられてしまったので、休憩が休憩でなくなってしまったことです。対処法として、声優とは無縁なホビー(模写や粘土いじりなど)とか、音量をゼロにしてゲームするなど、工夫していきたいですね。

 

また別な取材感覚や仕事が持ち上がってきたら、おそらく別な趣味を導入していくのだと思います。なんだか分野を変えているだけのいたちごっこな気もしますが、取材感覚はそういうものなのでしょう。取材ばかりしても頭が参ってくるので、うまく趣味と仕事を区別して、心を逃しながら書いていきたいですね。頑張ります。

(復路鵜)

逆噴射ワークショップに参加しようか悩んでいる方へ(20210222)(復)

※この記事は、「うおお俺はやるぜ逆噴射から原稿料二万円を頂戴するぞ」とかこれからPROになってバリバリ稼ぐパワーとやる気に満ちあふれている人にはたぶん必要ありません※

 

 

 まずはこちらから。2月末より開始される小説ワークショップの案内記事です。

 

 ダイハードテイルズさんが主催するイベントで、去年の『逆噴射小説大賞』に続き、よりいっそうメキシコの荒野に生きる創作者をプラクティスに集中させるもので、とてもいい試みだと思います。私も参加する予定です。

 

 そしてこうした大規模な試みに挑戦しようという時、最初に思い浮かぶのが「酷評されたらどうしよう?」です。

 

 小説を人に見せるのは恐ろしいことです。よいフィードバックもありますが、たいていはダメ出し、あるいは直しようのないフィードバックです。歴史小説を書けば「ドリトス成分の描写が足りない」で、デスゲームを書けば「これはリアリティゼロなので作者のあなたも自動的にあほです」、家族小説を書いたら「お母さんと祖母のセリフに本人感がないのでEND OF MEXICO……お前は荒野に死骸をさらす」……

 

 それにいまのご時世はインターネッツでは幾らでも小説投稿サイトがあります。一人で作品をアップロードできますしY2Kとか変な議論をふっかけられたら逃げることもできます。もしあなたが覚悟を決めたPRO志望なら、ASAPで作品を書き上げて新人賞に送りまくっていれば結果が出ますが、たいていの人はアマチュアであり、「なんで小説なんて書いてるんだろうなあ?」という疑問が心にあるので、疑問と向き合うために逃げる余地を残しておくことが大事です。

 

 しかし、なぜわざわざ叩かれる可能性のある逆噴射ワークショップにコンテンツを出すのか?

 

 私のいまのところの答えは「人に自分の自我を見てもらおう。インタラクティブに読者に返事をもらって、とにかくコミュニケートしてみよう。ついでに至らない点を指摘してもらって小説をうまくなろう」です。

 

か弱い自我と和解せよ

 

 小説にはどうしようもなく自分が出ます。自分が知っていることからまるで無知なこと。大切にしているもの、ゴミにしか見えない価値観。社会や業界をどれほど知っているか、自分は何を恐れていて何を求めているのか。何ができて何ができないのかがすぐに出ます。無意識の中にある考えが、小説だと一行目から飛び出すことがあります。

 

 書き上げた作品が駄作でよいフィードバックはもらえないとわかっていても、小説は自我なので、実際に作品が「バカ!」「あほ!」「ブッダミット!」とかいわれたら傷つきます。投稿してもスルー(こっちが圧倒的に多いです)されるとないがしろにされた気分になるのです。

 

 まずはそういう傷つきやすい自分がいると認めるところから始めましょう。小説を書くのは体力的にも精神的にもしんどい作業です。手遊びの積りで始めたのに、ヒーヒーいいながら書き終えることもしばしばです。そんな体力を使う作業なんですから、完成品に愛着が湧いて飾りたくなったり、けなされればイラついて相手を平手打ちしたくなります。作品に対する感情と、作品の周りにある感情をできるだけ見つめて、認識しましょう。書いたけどどうしても見せたくないなら、物置にしまっても大丈夫です。スティーヴンキングも書いたけど片付けて人に見せてない作品があります。書いただけで価値があるのです。

 

 ただ、基本的に小説は人に見せないことには始まりません。やはり小説は書いて読まれることでサイクルが成立します。TENETでも主人公は最終決戦に挑みましたし、SEKIROでも片腕を斬られた狼はリベンジするために芦名の国へ戻りました。

 

読者とコミュニケートする

 

 完結させれば人に見せられる作品になります。作品にするためにストーリーを仕立てる必要がありますが、どうしても自分の悩み、苦しみ、虚無感は文章に入ります。なので人に見せることには自我を見せる恐れがつきまといます。酷評されたりヒリついた評価に自負心が脅かされるかもしれませんが、「この悩みは共感できた」「キャラクターがイキイキしていてずっと一緒にいたいと思った」と予想外のコミュニケーションができる可能性もあります。

 

 まさに人との議論のように、働きかけるからこそやってくるものがあります。作品を読者に向かって投げ込めば、返事が来るかもしれません。スルーされるかもしれないし、おかしな議論に巻き込まれるかもしれない(この作品はあんこくメガコーポ問題やバターコーヒー問題に切り込んだんですか!?)。しかし、見当違いの理解も、奇妙な共感も、意味のわからない誤読も、それは自身に送られた手紙で、自分への返答で、内容はともかくコミュニケーションです。後年振り返って「あんなことも言われたな」としみじみ思い出せることを、あなたは小説で作ろうとしているのです。

 

 私はたぶん、そういうコミュニケーションを取るために、コンペや小説賞、ワークショップに応募しています。講評には理解できないポイントがあるでしょうし、何度思い返しても意味不明で終わるところもあるでしょう。スルーされるかダメ出しで終了することもありえます。

 

 けれども……

 

 自分が作った(あるいは作っている)作品の冒頭数千字~1万字には、人を唸らせる力があるかもしれない。ギャラリーに噂される何かがあるかもしれない。噂はギャラリーに影響を与えるかもしれない。ギャラリーのギャラリーへも繋がり、大きく捉えすぎですが、宇宙の天秤に影響を与えるかもしれない。単純に、あなたが作品を出してくれれば戦士が出揃うことになり、ワークショップはそれだけ盛り上がります。

 

 だからまずは、文章の中に埋め込まれている、己のか弱い自我を認めて、「まあこんなものだな」と見てあげることです。「酷評されたら嫌だな」とか、「つまらんとGUNで撃たれたらどうしよう」と悩んでいる自分にも気づくことです。私も悩んでいます。その上で、やはり作品を送って欲しい。結果的に悲惨な評価をされたとしても、たとえ認められなくても、外に働きかけることは、あなたの人生を悪い方向へは導かない。そして現実は、予期しているより遥かに良いことが起きる可能性もあるのです。

 

一人レベリング楽しい

 

 上ではいろいろ書いた私ですが、人にああだこうだいわれて嬉しいタイプでなく、作品を作り終えて「前作よりストーリーがキマってたな」「このキャラクターは思ったよりうまく作れたのでフィギュアとして売り出してもいいな」と、一人でレベリングして喜ぶタイプでもあります。今回のワークショップではパルプ小説のPROがたぶん的確なアドバイスをしてくれるので、それに則ってレベリングして、文章のレベルをメキメキ上げることで、自分の喜びに繋げたいです。

 

 投稿お待ちしています。

 

《終わり》

逆噴射ワークショップ開催決定(20210217)(復)

「逆噴射小説ワークショップ」が開催されます。よい試みだと思いますし、私も参加したいです。

 詳細はダイハードテイルズさんのこちらの記事よりどうぞ。

 

diehardtales.com

この賞も過去の『逆噴射小説大賞』と同じく、自作小説の冒頭数千~1万文字を投稿する形式です。冒頭を提出すると、それを局員や逆噴射先生が精読し、運がいいとアドバイスがもらえます。

 

締め切りは2月末~3月末です。また後でワークショップ関連の記事を書きたいです(出そうかどうか迷っている人へ。出したほうが楽しいよ! という記事)

《終わり》

逆噴射小説大賞ピックアップ・セカンダリ(20210201・復)

 

 怒涛の秋が終わり、怒涛の冬がきました。年も明けました。逆噴射小説大賞2020も優勝者が出たことで完結し、拙作が最終選考に残ったのは嬉しい限りです(コメントを頂けたので鋭意続きを書きますし、別なこともしたい)。

 秋→冬ということで、なんか逆噴射の季節が秋っぽいので逆噴射2021も考える必要があるな……と思いましたが、ピックアップします。ちなみに皆さん小説大賞の続きは書いていますか? 私は壁にぶつかってエウレカが来ないので悶絶しています。ピックアップしましょう。

 

《動画と暴力の親和性》

サガタアマネ 【ミシンとハッチ】フルボッコ中継するよ!【初!生配信】

 今回の大賞ではチューバー系の作品がチラホラ観測されましたが、この作品も動画配信者をメインに据えた小説です。主人公はコンビを組んでいるミシンとハッチで、式神の能力を片手に、暴徒をボコボコにしていきます。暴徒が現代科学なので、魔術は秘められた力であり秘密裏なものかもしれない……あるいは軍隊だと普通にやっているのかもしれない……その辺りは未知数です。設定がどう形になっているのか気になるところですが、暴力を娯楽番組として堂々と出していくスタイルが面白かったです。

 

 

《カッパと小狐と人間》

丘機関銃 カッパのハロウィン

 カッパがハロウィンに行くお話です。一読した時は「まあこんなものかな……」と思っていたのですが、時間を置くとまた読みたくなるから不思議です。登場人物はカッパ、コガモ、狐、お母さん、人間の子供で、絵本のような親しみやすい絵柄で動きます。しかし続きがどうなるのかまるで予測がつきません。

 ハロウィンの夜には何かが起きるのか? それとも起きないでカッパはハロウィンを楽しむのか? 人間とカッパが出会うと何が起きるのか? それとも第三者とか第三勢力が来てすごいことになるのか? 読まないうちから読者にあれこれ好奇心を持たせる作品はそう多くなく、この作品は少ないうちのひとつだと思いました。続き! 続き書いてください!

 

 

《役割分担》

ゴドー ロールandロール

 デスゲーム参加者による熾烈な頭脳戦です。デスゲームだと偶発的に主人公が放り込まれるケースが多いですが、見た所このゲームには望んで参加したようです。生き残れば巨額のマネーがもらえます。主人公からはゲームを突破して金持ちになってやるというパワーを感じるところが良かったです。

 役柄の設定も面白く、役割と実際の姿が異なる『ボイン』はこれからどう振る舞っていくのかが期待されます。ラストの転調はグッとオチをつけるので読者を引き寄せるつくりになっていますが、むしろオチがつきすぎていて今回の大賞では不利に働いたのかもしれません。というか役割交代の仕方、雑じゃないか……!?

 

 

《文字錬金》

ポテトマト 世界➡一凵乚口十介

 アクションと設定づくりがとにかく強い。よくここまで分解して書けたな……と思いました。設定が緻密すぎて長さに関わらずこれを完結させるのは大変難しいように思えますが、逆に完結させられたとしたら、作者の実力は相当なものであるということが逆説的に証明されます。

『』という人物や「」という本が登場するなど、かなりアナーキーな作品です。設定としてはどうやら漢字圏を舞台にしていますが、アルファベット、ハングルなどの別言語が入ってきた場合、ルールとしてどう対応していくのか気になります。導入における世界観突破ができていると思うので、作品の展開に合わせて徐々に明らかにしていってほしいです。

 

 

《現代に出現したイデア

里場 レデカトロモーフ神話構築考

 現代のインタビューから古代、ファンタジーのキャラクターに入っていく構造がスムーズで良いと思いました。インタビューの後にキャラが出揃うのでここからどう発展させるかが腕の見せ所だと思います。

 そもそもこのレデカトロモーフ、話に出てくるだけで、人間タイプか概念タイプかの生物であることも提示されていないので、作り込む自由度はかなり高いと思います。主人公って吸血鬼なのかしら?

 

 

《ストーリームーバー》

グエン さそりの星火は燎原の炎となりて

「心配ないわ。東京なんて、どの世界にもあるのよ」のセリフが名台詞だと思います。読み返してみると一人の作家の宇宙が表現されているのですが、その宇宙から独立している女性(たぶん主人公)をどう掘り下げるかが気になりました。物語に沿わない形で人物を作るのはかなり新しい試みであり、成功すればかなり新機軸だと思います。また宇宙に沿って作られたキャラクターは、その宇宙を出た場合どうやって存在していくのかも気になります。

 首都は確かにどこにでもあるものであり、それならばアメリカ、フランス、中国のような物語大国でも、これは当てはまる……としみじみ思いました。

 

 

《スペースレガシー》

魚田かろうじて 浜野谷権十郎の遺産

 舞台は遺産相続……と単純に思っていたら、父が宇宙とつながっていたので、必然的に宇宙を股にかけて戦うことになる主人公の話。どちらかというと、息子よりも父親のキャラ性が前面に押し出されているため、「父親はどういう奴なんだ?」「どうやってこんなにつながったんだ?」「彼の死因は?」と好奇心が呼び起こされます。

 また、これからの登場人物には異母兄弟……宇宙人の兄貴とか妹とか、あるいは宇宙人母も登場すると思われますし、そことの絡み具合がどうなるかも気になります。しかしこれだけ父親の存在感が強いと、回想でもバンバン出てきそうです……

 

 

番外編:いま読んでいる本

 最近は「紙媒体で売ってる漫画雑誌コンプリートするか」と考え始めて、コミック百合姫ヤングマガジンサード、楽園、ちゃお……そういった雑誌をコツコツ買っています。紙媒体のほうがフセンを貼れますね(本棚がいっぱいになったら電子に切り替えます)。

 あと雑誌の良い点としては、映画館の如き誌面のデカさ、そして雑誌収録の別な作品も読める(というより、金を出して買った分元を取りたいので全作品読む)ことにも気づきました。実際にいままでノーマークだった新しい作品にも出会っています。「ストーリーを知らないといきなり最新号だけ読んでも不便では?」と雑誌を買う前まで思っていましたが、真に面白い漫画は筋がわからなくてもとにかく面白い。伏線とか前後が理解できなくても惹きつける魅力があります。

 創作関係だと中島梓『小説道場』を読んでいます。もともとDHTLSラジオで紹介されていたので購入したところ、投稿者にガッと感情移入ができたので面白く読んでいます。いまは二巻まで読みましたが、四巻完結なので半分ほど読みました。全巻購入したので、終わりのほうをチラッと見て、「どんな連載もいずれ終わるのだな……」とも感じました。全巻読み終えたら積んである『無数の銃弾』とか『氷と炎の歌』とか読みたいと思います。

 

《終わり》