内容:宇宙についての概観や本の発行当時(1985年)の宇宙事情などを描いている。メインは地球軌道、月軌道、また月に着陸した宇宙飛行士たちに対してのインタビューであり、彼らが宇宙で何を見て何を考え何を行ったのかについてを取材。それと同時に宇宙飛行士たちを構成しているアメリカ文化(ロシア系宇宙飛行士についてはインタビューせず)についても紹介。
感想:宇宙についてのまとめやアポロ計画の裏話は面白く読めました。どのように宇宙飛行士になるのかとか、宇宙飛行士たちがどのような生活を送っているかについても書かれているので、宇宙飛行士については漠然としか知りません、という人にお勧め。
肝となるインタビューでは様々な宇宙飛行士たちが自分たちの見た宇宙から鑑みての内的体験を話してくれます。主にインタビューされたのはアメリカ人宇宙飛行士であることから、本人たちが抱えている宗教事情についても知ることができます。というかインタビューの六割はおおよそ神の存在についての考察ですので、おそらく『宇宙に神は存在するのか』や『神はどうして地球を創造したのか』についての問題に関心がない人にとっては退屈だと思います。
どうせなのでガガーリン辺りにもインタビューして欲しかった。
尚最後に参考文献などが載っているので、よく調べたい人はそれを足掛けにすると良いかもしれません。