がらくたマガジン

小説を書いたり、読んだり、勉強したりするブログです。執筆者紹介  (復)=復路鵜執筆  (K)=春日 姫宮執筆

エリオット・ヘスター『地獄の世界一周ツアー フライトアテンダント爆笑告白記』文春文庫、2009

:前作『機上の奇人たち』にて賞賛・顰蹙、あと海外に飛び出せる分の金を獲得できたトラベル・ライター(そう名刺に書いてあります)エリオット・ヘスターが、人員整理の折にそれまでの生活全てをポイし、世界一周ツアーへと旅立った! マルケサス諸島では牛…

トルーマン・カポーティ『冷血』新潮文庫、2006

:一九五九年、アメリカのカンザス州で起きた一家惨殺事件、それを取材し、まとめた本。 ばっさりと書いてしまうとこれくらいの文章しか残りませんが、カポーティは『徹底的』な取材の上で、この惨殺事件を描いています。殺された一家がどんな人たちだったの…

C・ド=プランシー『地獄の辞典』講談社+α文庫、1997

:読んで感じたことなのですが、地獄に関する辞典というよりも、中世フランスの文化辞典だと考えた方がいいかもしれません。そもそもこの著作の副題が、「地獄の辞典。精霊、魔神、魔法使い、地獄との交渉、占い、呪い、カバラその他の神秘学、奇蹟、イカサ…

川の深さは(福井晴敏)

※作品の内容に関するネタバレが含まれています※ 作家の福井晴敏氏の処女作です。厳密なデビュー作品は「Twelve Y.O」になりますが、「川の深さ」は江戸川乱歩賞の最終選考に残り、敢え無く落選してしまった作品を書き直したものです。 福井晴敏氏の書き口自…

哲学事典―~とは何であるかを考える(W・V・クワイン)

AからZにかけて割り振られた単語、例えば「アルファベット」や「語源」、「十進法とディミディアル」「パラドックス」についてクワインがユーモアを交えて考察する一冊です。 考察される単語の種類は大きく三つに分かれており、(1)時間や空間に対する考察…

SP−2(平沢進)

物凄くマイナーっぽい音楽ジャンルで活動しているミュージシャンで、かつてP−MODELとして音楽活動をしていましたが現在はソロ活動を行っていて、一部のコアなファンからは絶大な人気を誇っており、ついでにニコニコやYOUTUBEでも色々と陳列されている、そん…

エルネスト・チェ・ゲバラ(モーターサイクルダイアリーズ)

内容:若き日のチェ・ゲバラがラテンアメリカ諸国をバックパッカーとして旅行した際の記録。 感想:海外の作家などの紀行文は大抵そうでありますが、これもまたユーモアが利いていてなかなか面白く読めました。半ば盲目の人が運転するトラックをそうとは知ら…

立花隆(宇宙からの帰還)

内容:宇宙についての概観や本の発行当時(1985年)の宇宙事情などを描いている。メインは地球軌道、月軌道、また月に着陸した宇宙飛行士たちに対してのインタビューであり、彼らが宇宙で何を見て何を考え何を行ったのかについてを取材。それと同時に宇…

ワルシャワ 冬の日々(ネタバレなし)

作者:マレク・ノヴァコフスキ 訳者:工藤幸雄 他 だらだらと過ごしながらこんな短編集読んでました。やばいこまき杯全然出来てないどうしようがんばろう今度多分。いやネタは出来てます、書いていないだけですから!(えー 「 一九八二年頃のポーランド、ワ…

プラハの深い夜/パヴェル・コホウト

とりあえず、濃い本でした……… 舞台となるのは日本ではなかなか珍しいチェコ、それに時代設定は第二次世界大戦の末期です。 「1945年、ドイツ軍占領下のプラハで、未亡人ばかりが殺される事件が連続発生していた。遺体からは心臓がくりぬかれるという常軌…

ハンニバル(ネタバレあり)

作:トマス・ハリス 訳:高見浩 ネタバレ部分は文字色を変えてあります。 作者のハリスはこの作品で四作目だそうですが、一桁分しか本の発行をこなしていないとは考えられないほど完成度が高いです。 少々建物等の描写に関しては濃すぎるような感じもありま…

今日の買い物

みなみけ[1]:桜場コハル ライ麦畑でつかまえて:J.D.サリンジャー エマ[1]:森薫 ハグルマ:北野勇作 キリング・フィールド:クリストファー・ハドソン ラヴクラフト全集2:H・P・ラヴクラフト ぼくが死んだ朝:ロバート・コーミア 色々とむしゃくしゃし…

大石圭 処刑列車

半ば予想できたものかもしれませんが、まさかこういう落とし方をするとはと感じ唖然。 トミーは結局どうなったんだーっ。 消化不良でした。 今日は『東方紫香花 〜 Seasonal Dream Vision.』を探しに買い物に出かけました。 とりあえず紀伊国屋とアニメイト…

今日の購入物

・フルメタル・パニック! つづくオン・マイ・オウン ・スーパーマリオくん(33) ・同上 (31) ・やえかのカルテ (2) ・たかまれ!タカマル(7)マリオくんは32巻のみが売っていなくてショックでした。おまけに新シリーズもその巻から始まってい…

機上の奇人たち フライトアテンダント爆笑告白記

E・ヘスター著。 何も言わずに、書店に行ってこの本を探してください。 見つかったら、まずは第一章の一番目の話を読んでください。封がされていたらそのままレジに持って行きましょう。 クスリと笑えたならば、レジへと持って行きましょう。 なるほどと思え…