内容:若き日のチェ・ゲバラがラテンアメリカ諸国をバックパッカーとして旅行した際の記録。
感想:海外の作家などの紀行文は大抵そうでありますが、これもまたユーモアが利いていてなかなか面白く読めました。半ば盲目の人が運転するトラックをそうとは知らずにヒッチハイクしたり、病院にいきなり乗り込んでタダで飯を食わせてくれるよう頼んだり、砂漠を徒歩で横断しようとしてバテたり、パーティーで粗相をして客から追いかけられたりと。
青春日記としても読めますが、50年代のラテンアメリカの雰囲気を読み取ることもできます。またインカ帝国の跡地であるクスコという都市についても書かれており、なかなか新鮮。というかラテンアメリカ文学って殆ど触れたことがないのです。
- 作者: エルネスト・チェ・ゲバラ,棚橋加奈江,角川書店装丁室
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2004/09/23
- メディア: 文庫
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