がらくたマガジン

小説を書いたり、読んだり、勉強したりするブログです。執筆者紹介  (復)=復路鵜執筆  (K)=春日 姫宮執筆

ウインドトーカーズ

ニコラス・ケイジ主演の戦争映画。なんか彼の作品は『フェイス・オフ』や『ザ・ロック』とか、好きな作品が結構ある気がします。
なので今回も好みかと思えば、私的には微妙な感覚のものに思えました。
ストーリーはありきたりなものだし、戦争映画特有の上映時間の長さも相まってか、中だるみしている印象もあります。が、それ以上に考えさせられるのが、『日本人』ということでした。
この映画では、日本人がばたばた死んでいきます。数えていないから正確な数は分かりませんが、ひょっとしたら百人近くは撃たれたり吹き飛ばされたり刺されたり殴られたりしてます。そして悲鳴をあげて死んでいきます。
アメリカの視点から描いた映画なんだから日本人は悪役で、だから虫けらのように死んでいくのは理解できます。まあ、理解できたから納得できるわけではありませんが。
映画館でこの作品を観たときも、終盤にさしかかり、主人公の戦友である米兵が何人も日本兵を殺していくのを見るにつれて、どことなく興冷めした感もありました。鑑賞者という視点からよりも、やっぱり日本人として見てしまうのでしょうか。
とりあえずは、色々と考えさせられてしまう一本でした。