がらくたマガジン

小説を書いたり、読んだり、勉強したりするブログです。執筆者紹介  (復)=復路鵜執筆  (K)=春日 姫宮執筆

シンフォニック=レイン

シンフォニック=レイン DVD初回限定版
素晴らしい作品でした。
雨の日の憂鬱、それから青空の心地よさ、そういった日々の天気の移り変わり、季節の移り変わりを心に響かせている人なら、きっとこの作品に感情移入できると思います。
先ずは、このゲームの概要を。
このゲームは、音ゲー(cfビーマニ等)の要素がエッセンスとなっている恋愛アドベンチャーです。少しだけファンタジーな世界を舞台に、主人公は音楽を演奏することでヒロインとの絆を深めていきます。
値段は定価で9000円強、実勢価格で7000円強です(この日記を書いている時点)。プレイ時間はゆっくりでも20時間程度。難易度はそれほど高くはなく、誰でもエンディングまで行くことができるでしょう。
グラフィックは、独特なのでパッケージデザインを見て下されば分かるでしょう。立ち絵のバリエーションは少なく、立ち絵も驚くほどの出来、ということはありません。
と、ここまでの情報では「本当にこのゲーム、面白いの?」と思われるでしょうが、このゲームの特筆点はシナリオと音楽にあります。


シナリオについて。
いつまでも雨の降り止まない町で、主人公のクリスは音楽学校の生徒として日々を過ごしている。クリスは友達を作るのが苦手で、関わる人と言えば幼なじみのトルタ、友達のアーシノ、不思議な同居人で、音の妖精のフォーニ、そして故郷に置いてきた恋人アルの手紙だけ。
彼は世界の事を全く知りません。ゲームを進めるにつれて段々その世界の秘密が明らかとなっていき、全てが明らかになったときには青空が広がる。
……そんなシナリオです。
非常に巧妙などんでん返しがいくつか用意されています。余程注意して読み進めていても、驚かされるでしょう。


音楽について
音楽パートでプレイヤーが演奏することになる音楽は、クリス(プレイヤー)の演奏とヒロインの歌唱のアンサンブルという設定に合わせて、どれもヒロインが自らの心情を歌い上げるものになっています。
ゲームの雰囲気、キャラクター、シナリオにこれらの音楽が絡むことで、このゲームでしか出せない奥行きを作りだしています。