がらくたマガジン

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[小説]ポオ小説全集4

ポオは『赤死病の仮面』や『大烏』などの怪奇神秘小説で有名なことで知られていますが、実は推理小説でも非常に有名で、推理小説の父等も呼ばれているそうです。そんな推理短編の中でも傑作類が三篇収録されています。『黄金虫』や『「お前が犯人だ」』や『盗まれた手紙』など、1800年代に書かれたものとしては非常に面白いものとなっています。勿論怪奇神秘小説の類もきちんと収録されています。
お勧めは『ミイラとの論争』と『タール博士とフェザー教授の療法』で、前者は古代エジプトから発掘されたミイラが実は生きていたという設定で、何故か学者達と論争を繰り広げるという内容。後者は精神病院を訪れた紳士が体験する変哲な出来事、という内容です。
もう一つお勧めなのが、『不条理の天使』。どちらかといえば不可解な方面での作品ですが、見ようによってはユーモアと受け取られるかもしれません。というか、自殺しようとしたところを鳥にズボンを持っていかれたので、自殺を中止して鳥を追いかける主人公ってどうだろう。