がらくたマガジン

小説を書いたり、読んだり、勉強したりするブログです。執筆者紹介  (復)=復路鵜執筆  (K)=春日 姫宮執筆

Stories6の感想


number one song in heaven 匿名希望(27、リーマン)さん
 なんと言うんでしょう、栞やら舞やらがまとわりつくイメージというんでしょうか、そこに倦怠感が伴うような作風はやっぱり受け付けません。
 死に向かい合う、というのはおそらくKanonの大テーマの一つで、それでも死を受け入れ切れない、というこのSSは、個人的な意見としては、やっぱりKanonの否定なんですね。7年前にあゆの死(と祐一は思った)を受け入れられずに逃げてしまった後悔があって、その上に祐一は立ったわけですから。
 もちろん、否定しちゃいけないって法もないんですが。


愚か者は神様にファックユーしながら審判の日を待つ DA・RE・KAさん
 アイディアの充実度、勢いは今回の本の中でもトップクラスです。魂を感じました。
 でも、20ページの制限でこれやろうとするのは無茶すぎますっっ。
 ゲームのシナリオ丸々一本分の展開を強引に押し込んだような内容でした。
 どうしてもやりたかったのなら、各シーンを総花的に描くのではなく、肝となるシーンを中心に据えて描いた方が締まったかと。
 例えば序盤部分は、Kanonのシナリオをそのまま北川視点から描いただけの説明文で、殆どカットしてしまっても支障なかったように思います。


輪廻 最中さん
 名雪の話を読んでとても幸せでした。あれ? いつもの最中さんぽくないぞ、このSSには不安が足りない。
 ていうか名雪が可愛すぎる。ずっとこのSS読んでいたいな。こりゃもうこんぺなら10点満点だよ。幸せ絶頂ですわっ!
 場面転換しました。
 い つ も の 最 中 さ ん で し た。
 ひどい、ひどすぎる……。最後まで名雪の話読みたかった。
 というわけで超失意しつつはいはい予想通りあゆで締めるのねはいはいまだ岸壁から海に身を投げないからねていうかむしろこのSSに突き落とされたよね俺?
 表現力は特筆モノでした。できればこの破壊力で最後まで名雪とイチャイチャラブラブ(ry
 あ、名雪以外ですと栞が可愛かったです。真琴の部分の不安感の表現は神憑っていました。いやだからそんな方向に神がからないでー。


embrace 心華さん
 こういう話が書けるようになりたいものです。
 些細な幸せと自然なやりとり、幸せがあって、ほんの少し不安が滲んで、やりとりはぎこちなくて、でも愛し合う二人。This is SS.
 てかネタが古すぎますっ!? ドキがムネムネもそうですが「えー、あー、うー」なんて、それ言ってた人、私はおろか心華さんが生まれる前に亡くなってたじゃないですかっ(いや、私も今回のSSで『よく眠れたようでもあるし〜』なんてその人のネタを拝借してるんですが。変なところで被りますね。天の声にも変な声があるってやつでしょうかw)。
 なんていうか、栞が可愛くて、あの原作をプレイしたときの泣きたくなるような幸せを思い出しました。
 ああ、生きてるんだなぁ。これから生きていくんだなぁ、という。
 それなのに……。
 たぶん、メモ帳に書いて、そのまま編集されたレイアウトだけがただただ残念です。
 せっかくの名作がもったいないんで、これ、二版以降で直せないっすかね?


クリスマス(略)はやめなさい ryo-tさん
 タイトルは略称で(笑)。
 実は結構笑ってしまいました。
 いやもうなんつーかこれはこれでありじゃね?
 キャラ違うとか今更つまんないことは言わないよ突っ走ってくれ。
 むしろ最後に香里を出していい話っぽくまとめたところに違和感覚えるくらいにまですっかり調教されました。
 責任取って下さいネ。


天罰 竹仙人さん
 うむ。名雪は女神様だから天罰というタイトルは実に正しい。
 ていうか。
 ど う 見 て も ク リ ス マ ス (略) の 続 編 で す。
 今回割り当てられたページ数が少ないからってこんな手に出たか。オノレ。
 俺も真似すりゃよかった……。
 なんかもう、ryo-tさんに調教された後なので笑いしかありませんでした。「彼は二(←数字の2)ヒル」「うんこゃん」といった奇妙な誤字すらギャグの一部に見えました。


微睡む。 すなふさん
 えー、もう何も言うことがありません。
 すなふさんはこういうSS書かせたら達人だよなあと思います。
 堪能しました、ありがとうございます。