がらくたマガジン

小説を書いたり、読んだり、勉強したりするブログです。執筆者紹介  (復)=復路鵜執筆  (K)=春日 姫宮執筆

可愛いにゃんこには、爪があるのさ(投稿者:復路鵜)

まうまう(挨拶)こんにちは皆様、最近やたら忙しい復路鵜です。春日さん迷惑かけてごめんなさい。
まずは東京レポ、最終日の模様です。
三日目 日曜日
頭の中を責め苛む頭痛とともに起床、やばいくらいにお酒が抜けていません。
手早く朝食を済ませ、再び自由行動開始。というかこれ本当に旅行か?
丁度時期が重なっていたので知り合いの子の学校の文化祭へとお邪魔することに。らっきー。
校門の中に入ると、出迎えてくれたのはありえないほどの物量の人でした。なんとなく夏の聖戦を思い出してブルーに。
気を落としてばかりもいられず、色々なものを見て回りました。
さまざまなものがありました。
明らかに形がおかしい模型飛行機とか、
西村京太郎とるろ剣しか置いてない古本市とか、
無理して作ったのがありありとわかってしまうセーターとか、もう色々とありました。
何か食べて明るくしようと中庭のほうに出していた出店へと近づきます。
そして、
どうみても職人さんにしか見えない人が何故か料理を作っていました。あのここ文化祭ですよね。
超いたたまれないままたこやきを購入。あまりにいたたまれなくて味は覚えていません。
知り合いの子ともお話できたので用は全て済んでしまいました。ということで学校から出ます。
コンビニでパンを買って移動していると。
ちらりと目をやった公園の中ににゃんこ発見。
これは好都合。餌付けという考えが思いっきり頭の中にひらめきました。
早速公園の中に入り、にゃんこの前にしゃがみこみます。
私「ちーっ、ちっちーっ」
猫「………」
私「ほらほら、おいでー」パンをにゃんこの前に放り投げます。
猫「………」無言でもぐもぐ食べました。
チャンス。私の中の九割がたの神経は特攻を命じました。残り一割は様子見を提案していましたが、そんなものは無視無視。
私「ほら、餌だよー、ごはんだよー」
にゃんこの前にパンを差し出す私。
ところが。
びゅん!
鋭い風切音。
気づけば左の親指にじくじくした痛み。いつのまにかパンは取り落としていました。
ぼんやりとそこに視線を落とせば、
血が滲んでいました。そう、私はにゃんこに引っかかれたのです。
ショックのあまり愕然とする私。風子並みの威嚇をしているにゃんこ。
なんだか変な沈黙が流れます。そこには一人とにゃんこ一匹が訳の分からない対峙をしています。
そのうちににゃんこは優雅に歩き去っていきました。そして残るは私一人。
まだショックが覚めやらぬ中、よろよろと残りのパンを袋の中に居れ、私は戻っていきました。
それでホテルに戻ると、連れにこっぴどく注意されました。ついでに消毒と絆創膏も貼り付けました。
そうこうしているうちに集合時間。にゃんこに引っかかれたとは流石に言い出せないのでケガは適当に引っ掛けたことにしました。
ショックが未だ抜けきれないまま、新幹線に乗って新潟へと帰還。
私の頭の中にはあの日のにゃんこが焼きついて離れません。ついでに出店の職人さんも。
今度からはもっと注意して餌をやろうと誓った、ある薄ら寒い秋の日のことなのでした。