がらくたマガジン

小説を書いたり、読んだり、勉強したりするブログです。執筆者紹介  (復)=復路鵜執筆  (K)=春日 姫宮執筆

駄目でした……(投稿者:春日)

 下に掲載した文章は、今回祭りに出そうとしたSSの残骸です。次回以降は1回か2回おやすみする予定なので、今回くらいは出したいと思っていたのですが……。

 本当は鷹文と智代の戦いでもっと盛り上げるつもりでした。が、興奮して書いた鷹文の智代糾弾に、私自身が冷めてしまってしまって、この先自分が納得行くようには、どうしても続けられません。鷹文は智代を凌ぐ特殊能力の持ち主だったりとか、朋也が登場したりとか、色々と用意していたのですが……。

 このSSは暫く寝かせて、いつかきちんとした形でお出ししたいと思います。もし期待して下さった方がいらっしゃいましたら、本当に申し訳ありませんでした。

 というわけで今回はフライング感想も無しです。どちらかと言うとこちらを期待して下さった方が多かったと思いますが、流石に自分が出ない祭りの感想を付けるのは、SS書きとして気が引けますので。






the Story of the Girl who Colored Bloody


 『色』が視える。



 群がって来る男どもの周りに、赤や黄や紫やとりどりの色たちが、パレットの上で混ぜられる絵の具のように渦巻く。
 とりわけリーゼントの男の、金属バットを握った腕の色が、急激に蠢いていた。

 ……来る!

「死ねやオラァ!」

 彼がバットを振り下ろすよりも早く、私はそいつを投げ飛ばしていた。
 背後に向き直ると同時に、私は左右から襲いかかる男どもの『色』を確認し、次の動きを読む。
 右の男の方が僅かに攻撃が早い!
 私は左の男を掴んで盾とし、ひるんだ男に蹴撃を加える!

「う……、ごふっ」

 更に男たちがやって来る、体勢を立て直すため、一旦築山に退いてから言った。

「いい加減、もうやめにしないかっ」

「こちとらテメェにメンツ潰されてんだよお!」
「今更引けるかあ!!」

 群がってきた男たちの一人が、不意に右手の色を変えた。
 私は反射的に首を左に逸らす。

「……よ、よく避けたじゃねえか」

 案の定、私が首を動かしたその直後に、その男は隠し持っていた石を投げたのだった。

「やれやれ」

 本当に下らない。どうやら私は、こいつらが全員倒れるか諦めるかするまで、この不毛な喧嘩を続けなければならないらしいな。



『色』が視えるのは、生まれつきだった。けれど、その才能を生まれつき活かせたわけじゃない。
 小学校に上がった頃には、『色』が、人の、次に取ろうとする動きを示しているということに、おぼろげながら気がついていた。
『色』の持つ意味を理解し、使いこなせるようになったのは、こうやって喧嘩を繰り返した中でだ。
 ある時、私は本当に死を覚悟するような喧嘩――死闘を経験したことがある。不良、チンピラの類ではなくて本物のスジ者たちとの抗争だった。
 ヤッパを持った幾人もの男たちに制服を切られ、血を流しながらも数名を沈めたところで、男の一人がハジキを抜いた。
「観念しな、嬢ちゃん。あんたぁ、ちぃとばかし悪ノリが過ぎた」
 初めて見る本物の銃口
 その時だった。
 男が銃口を握る手の、僅かな色の変化を見て、私は咄嗟にある方向に跳んでいた。直後、乾いた音がして銃弾が頬を掠める。男の血相が変わった。
 一斉に後ろの男たちが銃を抜く。放たれる幾つもの銃弾。それを紙一重でかわしていく私の体。
 その時、私は自分の力を完全に使いこなしていた。『色』は、相手の次の動きの方向、大きさ、そして力加減をも知ることが出来る。
 確かに、私は銃弾の動きには反応できない。
 無生物だから『色』が視えないという事以前に、速すぎて体の反応はおろか知覚することさえできないからだ。
 だが、それを打ち出す拳銃を握る手となれば、話は別だ。
 相手が銃口を向ける方向、そのタイミング、それだけ分かれば十分弾道を見切り、視えない筈の弾を避けきることも可能。

 そして私は、武器を持つ十数名ものヤクザを打ち倒していた。



 その時の戦いに比べれば、こんな素人の集まりなどたかが知れている。この程度の連中が例えクラス全員分集まったところで、私の相手になろう筈がなかった。
 そう、まがりなりにも単独で私の相手になりそうなヤツと言えば――

「ぎゃああああああああああ」

 突然、男の一人が、断末魔とも思える叫び声をあげて倒れた。その声のあまりの禍々しさに、周りの男たちが一斉に散って、一団は二つに割れる。

「お、おめえはさっきのっ!? フクロになっているはずじゃっ」
「あいつらはどうしたんだっ!! ――まさか!?」

「あいつ等ってのはさぁ――」

 その少女は、長い髪をかき上げると不敵に笑った。

「向こうで痙攣起こしてるへなちんどものことかしら?」

 その一言に、男どもは一斉に騒ぎ出した。先ほどまでの威勢とは明らかに違った、悲鳴にも似た声。その中でもやぶれかぶれになって、特攻を仕掛けた男どもを、私とその少女が軽々と返り討ちにする。

「う、うわああああああああ」
「もうやってられねーよぉ」
「と、とりあえず退却だあっ!!」

 煙を巻いて逃げ出す男たち。それを少女は、涼しげに見送っていた。かと思うとその瞳は、きっ、と私に向けられる。

「あの程度の数相手に随分時間をかけるじゃない、智代」
「……」
「あんた、まだこんなに敵を作ってたのね。まったく、会うなりこんな騒ぎに巻き込まれるなんて、少しは時間と場所、考えとけば良かったかな?」
「……藤林先輩」
「黙りなさいよっ」

 夕日を背にしていても、彼女の眼がぎらぎらと輝いているのが分かった。
 彼女は吐き捨てるようにあんたがっ、と言った。

「そう、あんたが朋也に出会わなければっ」

 確かに自分のせいだ。自分が朋也に出会わなければ、いや、それ以前にあの高校に転校さえしてこなければ、この不器用な少女と、ここで決闘するなんてことにならなかっただろうに。

「あんたを悪い女だなんて思ってないわ……」

 私が思い人を、朋也を永遠に奪ってしまった少女がそう言う。

「だけど、あたしはあんたを許せないのっ」

 それならば、気が済むまで殴ってくれて良かった。それで私の罪が少しでも軽くなるならば、喜んでそうしただろう。だけど、私がそんな態度を取れば、このひとはきっと、私のことを傷つけられなくなる。
 だから、悪役で居続けることにした。私が決闘に負けて彼女に打ちのめされるのならば、少しは彼女の傷が癒えるかも知れない。
 ――それが、偽善だとは分かっているけれど。

「言っておくけど、手加減なんてしたら、あたしはあんたのことを一生許さないからね」
「するはずがないだろう。こっちは逆恨みに付き合っているんだ。時間が惜しい、さっさとかかって来い」
「吼えたわねっ!」

 言うなり、至近距離から『何か』を投げてきた。咄嗟に私は『色』を読んでかわし、反撃の機を窺った――



 おかしい。
 そう、何かがおかしい。そう、私の本能が囁いていた。
 彼女が――藤林杏が――投げているのは、パチンコ玉だった。
 彼女はおそらく、袖の下からパチンコ玉を取り出せるように細工して弾をてのひらに握り、私に投擲しているのだろう。
 単純と言えば単純な仕掛けだが、実際この攻略には苦労する。
 私が如何に相手の『色』を読み、かわそうとも、彼女の投擲から次の投擲に移る早さは、私が攻撃に転ずる機会を封じていた。
 敢えて彼女の一発を受けて、反撃を試みるのも不可能だ。
 昔、彼女が辞書を使って攻撃したのを見たことがあるが、あれは友人故の手加減だったのだろう。今の彼女の一撃は、地面に十数センチもめり込む程の威力を持っている。おそらく頭に当たれば意識を刈られるだろうし、運良く脚に当たったとしても移動が不能になる。故に、私は来る弾をかわすことに徹するしかなかった。
 彼女の弾が切れるまでは。
 そう、如何に彼女が弾を蓄えていても、無くならない筈がないのだ、この速度で連射しては。ましてや、先ほどの戦いでも彼女は弾を消費しているはず。
 だから、彼女の余裕が奇妙だった。体勢を崩すことなく私が避け続けているのに、彼女はいっこうに焦ることがない。
 もしかして、私が切り札を隠し持っているように、彼女も何か秘策がある?



 私の考えがそこに至ったときだった。私に向かって、“二発の”弾が同時に飛んできた。

「しまっ――」

 彼女の『色』を読んで“一発の”弾を避けることに、機械的に専念していた私は、避け切れず一発を肩に受け、体勢を崩す。足下が乱れ、彼女に半身だけを向けた姿勢になった。
 そこに、彼女が振りかぶる光景が眼に入る。私は為す術もなく、ただ、負けた、と思った。
『色』は視えている。私が体勢を崩していなければ避けられない攻撃ではない。だが、そうでない今の私には絶望的な一撃だった。
 彼女は今度は、指の間に4つの弾を装填していた。それを私が視認できたのは、彼女がいつまで経っても止めの一撃を放たないからだった。

「!?」

 彼女は瞳を見開いたまま、微動だにしなかった。
 私の言葉にならない声が、夕焼けの光景の中でひどく間抜けに響く。その世界の中で少女が、やわらかな彫像のようにゆっくりと倒れた。



 ざっ。
 足音が響く。

「こんなに苦戦しちゃったんだ」

 夕闇の中からどうしようもないくらいに場違いな、それでいて、どうしようもないくらいに懐かしい声が聞こえた。

「ねぇちゃん、もしかして腕が鈍った?」
「鷹文!?」

 たとえ顔が影になっていようとも、聞き間違えようがない。
 数年前に家を出たときに置いてきた、たった一人の弟の声。

「でも、何故……」
「何故って? ねぇちゃんがやられそうになっていたんだ。助けるのが弟のギムってやつじゃないかな?」

 違う。
 手を伸ばせば、抱き締められそうなくらい近づいた弟の顔。それは、数年前の幼さをそのまま残した奥底に、嗜虐の光が宿っていた。
 鷹文は酷薄に笑った。儀式めいて、鎌のように鋭く右腕を振り下ろす。
 ぴっと伸ばした人差し指が、先ほど倒れた少女の方を向いていた。

「早く、救急車を呼んだ方がいいんじゃない」
「あ、ああ」

 かけられた機械的な声に、間抜けな返事でしか応えることができない。
 私が携帯のボタンを押し終えた時、鷹文は既に背中を向けていた。
「待ってくれっ」そう唇が言葉を紡ごうとしたところで、病院に電話が繋がった……。





 部屋に戻ると、珍しくトモヤが私の足にすり寄ってきた。
「お腹が空いたか? 今ごはんをやるからな」
 首の下を撫でてやると、その手をぺろぺろと舐めてきた。抱き上げると、私の口の周りにまで舌を寄せてくる。
「ふふ、くすぐったいな。どうした? 今日は随分と私に懐いてくるじゃないか」
 トモヤは、私の眼の奥に何かを見つけようとしているかのように、じっと私を覗き込んでくる。
 私は静かに、トモヤをソファーの上に下ろした。
「そうか、お前には分かるんだな。私のことが――」
 コンロに火を起こしながら、私は一人、呟いた。



「このままじゃ、駄目だと思ったんだ」

 そう言って、朋也が私の前から姿を消したとき、私は打ち捨てられた小動物のように、ただ泣くことしか出来なかった。
 泣いて。
 泣いて。
 泣いて。
 泣いて。
 未だにその先が見つからない。

 高校は既に辞めていた。そんなすねに傷持つ私を雇ってくれる仕事場は、労働条件の劣悪なところばかりだった。
 引き裂かれた矜持。それでも、私の安っぽい正義感や、ずたずたになってなお、熱を帯びて心のなかをうねる矜持が、私を苦しめ続けた。
 どの職場でも、長くは勤まらない。理想を目指した過去の私の亡霊が、それを許してくれない。
 上司や同僚とのイザコザ、過去に敵に回してきた連中の報復、責任をなすりつけられての、トカゲの尻尾切り、私はどこに行っても、鼻つまみ者として扱われた。
 そんな、生きるだけで精一杯の暮らしだったから、と言い訳するつもりはない。
 私はケガを負ったままの弟と、離婚寸前にまで冷え切った両親とを家に残したまま、なんの便りも送らぬままだったのだ。

「ああ、そいつは多分、最近ここらで迷惑をかけているチンピラの頭だね」

 今更になって弟の居場所を探し回った挙げ句、数日経ってようやく鷹文に関する情報を聞き出すことができた。
 灯台もと暗しと言うが、弟は、私が今住んでいる街の不良集団に身をやつしていた。

「人徳があるって聞いたけど、所詮はチンピラさ。暴力沙汰、珍走、そういうことを繰り返しているのに違いはないよ」

 さも不快な話をさせられた、と言わんばかりにその主婦は手を振った。
 私はそれ以上を聞くことができなかった。

 ただ、弟を止めに行こう。そんな思いだけがふつふつと、まるで今煮ているシチューのように沸き上がってきていた。



「ほら、できたぞ」

 トモヤの為にかき混ぜて、少しシチューを冷ましてやる。
 それでもトモヤは、シチューの方に一向に眼を向けず、私の方を見続けていた。

「心配するな。明日は、ちょっと鷹文のところに顔を出すだけだ」

 そう言うと、ようやくトモヤはしずしずと首を伸ばして、シチューを舐め始めた。
 私は、窓の外に眼をやる。
 この部屋からは繁華街の様子がよく見える。この時間になると、町の賑わい方が昼とは変わって来ていた。
 ネオンサインのぎらぎらした色。ビルや、オブジェや、タクシーが、水を打ったようにその色をきらきらと反射して、街全体が赤や、黄や、紫や、様々な色を散らした一つの光り絵になる。
 その上に様々な人、人、人。みな色を纏っている。
 ああ、この街は本当に、色に溢れている――





 酒場に一歩足を踏み入れる。そこは退廃とすえた匂いの広がる魔窟だった。
 突然の闖入者に、一斉に男共の眼がじろりと私の方を向く。

「なんだテメエはよっ」
「鷹文に話がある」
「ああんっ!?」

 入り口付近に立っていた男が、いきなり殴りかかってきた。相当酔っぱらっているのか、纏った色が鈍かった。
 なんなくかわすと、その右腕を後ろ手にねじりあげる。

「いてぇ、いてえよおっ」
「それがお前達の礼儀なのか?」

 感情を押し殺した声で言うと、いきり立っていた男たちの熱が少しだけ静まる。この数年で、こんな事ばかりが上手くなった。

「あんまり虐めないでやって欲しい。これでも僕の仲間なんだ」

 カウンターをひらりと飛び越えて、整った身なりの少年が木造のフロアにたっ、と降り立つ。
 鷹文だった。

「いいよ、話を聞こう。でも穏やかに済みそうじゃないから公園で、ね」

 にこやかに言った。が、周りの男どもが騒ぎ出すと、私でさえ恐ろしくなるほどの険を浮かべて「テメエらは黙ってろ!」と叫ぶ。そんな鷹文の姿に、私は唇を噛んだ。



「要するに、ねえちゃんは僕に家に帰って欲しい、と」

 月明かりの下、ぞっとするような白い顔を向けて鷹文は小首を傾げた。

「そう言うと思った。――でもね、それは無理な話なんだよ」
「何故だ?」
「もう、僕には帰る家なんて無いんだ。お父さんとお母さんが離婚してしまったからね」
「なっ――」

 鷹文は自嘲気味でもなく、私を苛むようなものでもなく、あるいはその両方を含んだような笑みを浮かべた。

「命をかけたって、結局こぼれ落ちるような幸せだってあるんだよね。そんなこと言ってもわからないか、ねえちゃんはっ。
 僕がどんなにねえちゃんを大切に思ってきて、いなくなってどれだけ泣いたか。それも分かんないだろうね、ねえちゃんはっ。
 この二年、僕がどんな思いで生きてきて、あいつ等と出会えた事がどんなに幸せだったか。そう、僕があいつ等を家族だと思っていると言っても分かんないだろうね、ねえちゃんはっ。
 僕がパンを盗んで暮らしていたころ、ねえちゃんは男の前でパンツを脱いでたっ。
 何で棄てたんだっ、なんで投げ出したんだっ。別にねえちゃんの成功が見たかったわけじゃない。傍にいてくれさえすれば良かったのに、家に居てくれさえすれば良かったのにっ。
 きっと失敗したから駄目、自分は○○じゃないから駄目、何かを持っていないから駄目、不良だから駄目、そんな風に考えるようになったから逃げだしたんだっ。
 そんな凝り固まった考えで、他人を理解しようなんておかしいよっ。物分かりのいい振りをするなっ、正しい振りをするなっ、この偽善者が」
「たかふみ?」
「手招きをするんだ。おいでって、笑顔で。何にも知らなかった僕はねえちゃんにとことこ近づいて、殴られた、血が出た。
 嘘つきっ。背中の傷はまだ残っているよ、ねえちゃんが刃物を振るって、おとうさんもおかあさんも何にもしてくれなかったから、仕方なく――そう、仕方なくだよ? 嫌だったんだけど、たかふみ、お前がそうしろって眼を背けながら本当は言ってたんだ、あいつらが。
 ねえちゃん、僕に尻を出せって言ったの覚えてる? 尻を出さないと熱湯をかけるぞってやかんを持って。僕がじっとしてたら、かけた。おまえが悪いんだぞって、言うことを聞かなかったお前が悪いんだぞって。
 なんなんだよ。なんでこんなに苦しめるんだよ。僕はこんなに好きなのにっ」

 弟のあまりの激昂に、自分に向けられた罵倒の言葉さえ忘れた。

 ああ。
 だから数日前、鷹文は私の前に現れたのか。

 不意に納得がいった。弟は言葉でどう言おうと、本当の家族を欲しているのだ。
 だからこそ、躊躇いなく言えた。

「どうでもいい。父と母がいないなら私と暮らせ。お前はまだ子供じゃないか」
「いやだいやだいやだ、人の話を何にも聞いちゃいないじゃないか。ねえちゃんは間違っているんだ。だからねえちゃんの言うことは聞かない」

 想像していたよりも鷹文がずっと幼いので、笑みを抑えるのに苦労する。

「例え自分ができないことでも、正しいことは相手に強要しなければならない。それが保護者というものだ」
「何を、偉そうにっ。あんたはいっつも、自分のことになるとなんにもできなくなるくせに、他人の事になると途端に冷静になるところが嫌いだっ。――そんなに言うなら、力ずくで連れ帰ってみせろよ」
「そうだな。悪い子には、時には力ずくというのも必要だと思う」