がらくたマガジン

小説を書いたり、読んだり、勉強したりするブログです。執筆者紹介  (復)=復路鵜執筆  (K)=春日 姫宮執筆

ねこねこ遭遇記(投稿者:復路鵜)

この前自転車で街中を走っていたらにゃんこを発見しました。
以前に引っ掻かれた経験を持つ私ですが、それくらいでにゃんこを嫌いになってはにゃんこ好きの名が廃ります。
ということで、自転車を止めて懲りずににゃんこに接近。首輪をつけているところからすると、幸いにも相手は野良ではなく飼い猫のよう。まだ野良はちょっと怖くて近づけないので、いいリハビリ相手です。
「ちーっ、ちっちっ」
「にゃー」徐々にこちらに近づいてくるにゃんこ。いけるか、これはいけるかも!
手招きをすると、警戒心も持たずににゃんこはてこてこやってきます。もう心臓はどきどき、前に引っ掻かれたところもうずいたりします。
射程距離に入ったところで私はゆっくりとにゃんこの首筋に手を伸ばします。するとにゃんこはごろごろと音を鳴らし、触らせてくれました。
脳内で弾け飛ぶ祝砲、沸き起こる拍手、喝采が頭の中を満たします。やりました、私はにゃんこに触りました!
調子に乗ってお腹をくすぐると、にゃあと言ってにゃんこはごろりと横になります。もう笑いが止まりません。まるで自分のにゃんこのように私はにゃんこにべたべたしまくります。
更にお腹をくすぐり、頭をなでていると、
がぶ。

え?
気がついて手を見ると、にゃんこがはぐはぐと私の手を噛んでいました。
お腹が空いていたのでしょうか、それとも私が何か気に障ることをしたのしょうか。まあどう見ても後者っぽい気もしたのですが、ここは気にしないほうが吉。
にゃんこはぱっと私の手から口を離すと、また足元に横になります。
手をみると、噛まれたところがちょっと赤くなっていました。
ここで頭の中で議論が発生します。議題は、『にゃんこにこれ以上関わるか否か』。
半数が肯定しています。まだにゃんこは触らせてくれる、ここで触らないでいつにゃんこに触るとする! と。
もう半数は否定派、これ以上触っているとにゃんこは怒って引っ掻いてくる可能性があり。またの機会にするべきだ。
頭の中で熾烈な論争が始まり、脳内議員たちがぎゃあぎゃあやかましく怒鳴りあいます。あ、乱闘にまで発展しました。
どうする、どうする。
いまや私は小パニックを引き起こしています。その間もにゃんこはごろごろとしており、時たま私の足にすりよります。これが威嚇行動なのか、甘えなのか、最早私は判断が出来ませんでした。
数秒ほどの大議論の結果、ここは退くべきという結論にかろうじて達しました。
決心が鈍らないうちに私は身を翻すと、自転車に飛び乗り、私をじっと見ているにゃんこに一瞥を送り、その場を離れました。
そんな苦い想い出を体験してきた復路鵜です、アホですねこんにちは。
先日何かに憑りつかれたように買い物に出かけ、「ストリート・ボーイズ」という本を買ってきました。
帯には、『迫り来るドイツ軍機甲師団。迎え撃つナポリの少年少女。』という宣伝が。
これは面白そうだ、と思い早速購入。ちまちま読んでいますが、さらっとした文体にナポリの背景とかも描かれていてなかなか面白いです。
積んであるピーターストラウブの本はまた今度にすることに決めました。というかドラマガがいい加減溜まりすぎています。大変です。今度一気読みしたいと思います。シメ。