【栞】「祐一さん、雪だるま作りませんか?」
【祐一】「もしかして、今からか?」
【栞】「はい、今からです」
すくい上げた雪を手の中に納めたまま、そっと立ち上がる。
さらさらとした粉雪が、小さな指の隙間から砂のように流れ落ちてゆく。
都会では決して見られない風景だった。
【祐一】「この地方に住んでるのなら、雪だるまなんか作り飽きてるんじゃないか?」
そう言えば、俺も昔に名雪とふたりで家の中をすべて雪だるまで埋め尽くしたことがあったのを思い出した。
もちろん、そのあとに思いっきり怒られたが…。
あの広い家の中を雪だるまで埋め尽くすとは……。名雪と祐一凄い。
これをネタにSSが一本かけそうだなあ。