がらくたマガジン

小説を書いたり、読んだり、勉強したりするブログです。執筆者紹介  (復)=復路鵜執筆  (K)=春日 姫宮執筆

どなたかWEB拍手でネタ下さい……(投稿者:復路鵜)

なんだか最近日記の日付と現実の日付がずれているような気がしてならない復路鵜です、こんばんは。
世間ではIT革命やらが流行ったりしていますが、私もそんな世間に合わせてITの紹介をしましょう。タイトルは、『IT』。ちなみにスティーヴン・キングが書きました。こんぴゅーたなぞ欠片も出てきません。
少年時代、極めて深いレベルで繋がりあい、強大で禍々しい怪物を倒した六人の子供たち。が、時が経ち怪物は復活し、かつての子供達は呼び集められ、自分達が怪物を殺した地でもある生まれ故郷に赴きます。
まさしく全ての事柄が繋がりあっているのかと思えるほどの完成度、キングの第一期に執筆した最後の作品であり、最高傑作の類に入っているとの呼び声もあります。
遥か昔よりその地に根付く恐怖と戦う少年少女達、その描写は非常にリアルでいて、その子どもたちの敵である『IT』もまた、愛と希望の対極に位置するようなまさしく"怪物"そのものの思考を兼ね備えます。
少年達の故郷であるデリーも情景描写の完成度がとても高く、過去に起きた凄惨な事件が怪物に支配されてきたことを物語ると共に、ストーリーに彩りを添えます。とりあえず私は、黒人酒場が白人に襲撃され、火事になり何人も死んだ話が一番好きです。
大人であったときには忘れていた幾つもの事柄が徐々に思い出され、自分達がどうやって怪物を殺したのか、どんな恐怖を味わったのか、明らかになっていくその過程も見事。
要するに、ムチャクチャお勧めできる作品です。問題点は、全部で二千四百ページくらいあること。読みきるのにたぶんかなり時間がかかります。『ザ・スタンド』よりも長いといわれたほどですから。
とりあえずは、書店で見かけたら買ってみて、家でじっくり読んでみましょう。きっとハマり込みます。そうなればもう寝不足の日々。
そろそろ書くこともなくなってきたのでここらへんでシメ。