がらくたマガジン

小説を書いたり、読んだり、勉強したりするブログです。執筆者紹介  (復)=復路鵜執筆  (K)=春日 姫宮執筆

今日の映画

今日は、以前ここで復路鵜さんと話題にした「グリーンマイル」を取り上げたいと思います。
グリーンマイル SPECIAL BOX [DVD]
紹介しておいて何ですが、個人的に、これはあんまりお勧めできません。
死刑囚とその看守が出てくるので、てっきり死刑をテーマにする物語だと思っていたのですが、その点はあまり描き切れていない感じ。
内容を明かしてしまうと、死刑囚の一人、コフィーは人を癒す不思議な力を持っていて、どうもこの人は無実なんじゃないかと看守の主人公は思います。コフィーはその能力で主人公の身内を助けたり、幼女姉妹を強姦殺人した死刑囚を殺したり(コフィーは、そいつが犯した罪を被って死刑になっていた)といった活躍をするんですが、結局死刑にせざるを得なくて、その看守が死刑執行するという物語です。
どうも、死刑というリアルな世界にみょうちくりんな超能力を持ち込んだ点に違和感を覚えずにはいられません。他に、親の権力を借りて「一度死刑執行したかった」という青年が問題を起こしたりするのですが、こういった様々な要素を上手く収束できていなかったように思います。
人間の描き方も、浅いなあ、と思いましたし。
キングさんの原作は読んでいませんが、常々映画と原作は別物だと思っているので、原作の方も機会があったら読んでみたいと思います。