がらくたマガジン

小説を書いたり、読んだり、勉強したりするブログです。執筆者紹介  (復)=復路鵜執筆  (K)=春日 姫宮執筆

池袋ウエストゲートパーク


暇な日々をなんとかするために手を出した作品でしたが、大当たりでした。
よくもまあ思いついたものだと考えてしまうほど、非常に面白いストーリー。ニートやストーカーに近親相姦、社会的に縁遠いものだと思えない問題を見事に主観から書ききっています。しかも全部が全部ハッピーエンドというわけではないのに、読後感が重くは無く、むしろ爽快感すら感じられます。
主人公のマコトは勿論のこと、脇の人々に至るまでのキャラクター造形もとても深い。ぽっと出てお終いというわけではなく、様々な面で物語に関わりあってきます。
現在はシリーズ二冊目の『少年計数機』まで読み終わっているので、早めに三冊目の方も読みたいところです。読みたいんだけれど、本とかゲームとか色々積みすぎて何か本を買うという気にもなれない体たらく。駄目ですね自分。
作者の石田衣良さんは直木賞受賞作家さんだということで、やっぱり直木賞を取る位の方ですからこのくらいのものは書けないといけないのだろうなー、と思ったり。