きっと週刊新潮を愛読されている方の一部は、この本の作者さんが嫌いでしょう(笑)。
読んだのが小学生の頃なのであまり否定的な感情は持っていませんが、今考えてみると確かに押しつけがましい感じはしますね。
教師のバイブルと呼ばれる兎の眼にしてもそうですが「世の中こんなに酷いんだ」「日本人は腐ってる」「権威なんてまやかしだ」「金持ちは悪」などと言った考え方がこれらの作品の根底に流れていることは否定できません。
作者さんは豪邸に住んでるのにね(笑)。
良くも悪くも庶民派の小説というか、世の中の一面ばかりを殊更に強調して「これが真実だ」と言っているに過ぎない感は確かにありました。
でも、そう言う意味では徹底していて、分かりやすく面白い小説ではあると思うので、読む価値のない物語だとは思いません。
まぁ、あんまり固定観念に囚われずに。