がらくたマガジン

小説を書いたり、読んだり、勉強したりするブログです。執筆者紹介  (復)=復路鵜執筆  (K)=春日 姫宮執筆

すずめ、スズメ、雀雀雀雀。(復)

我が家では、雀を餌付けすることが習慣となっています。
餌付けと言っても食べ残しとかカビの生えかけたパンを投げてやるだけですが。
しかし十年近くも続いてきたこの習慣。その甲斐あってある一つの結果が生まれました。
やたらと我が家には雀が集まってくるのです。
何羽とか十何羽とかじゃなくて、うじゃうじゃと。とてもいっぱい、多分全部で襲い掛かったら人を殺せる電線や屋根の上や庭のそこらへんとか。最近では、パンを投げてやる場所の戸によく雀がしがみついているのを見かけます。扉が開いてたらするりと入ってくるという話も聞きました。奴らはかなり狡猾です。
こんなことになれば、意欲がしぼまず逆にはりきってしまうのが我が家というもので、何故か私がパンを買いに行く係となってしまいました。たかだか雀に新品のパンをやるのって超もったいなくね?
そうして近くのスーパーまで歩いて行っている時でした。
ふと上を見上げると、電線のところに奴らがいました。その時はちょっと見ただけで興味をなくしましたが、まだいるかなーと思って上を見上げました。
いました。十羽ぐらい。電線とか屋根とかに。
『おい、パンを投げる奴が何処かに行ったぞ』『よし追え。こんな不況にパンを投げるような奇特な奴だ、絶対に逃がすな』
なんかもう、雀がこう話している気すらしてきます。
結局パンを買って帰る時にも、奴らは上の方でたむろしていました。この時ほど監視という言葉が脳裏に浮かんだときはありません。
我が家では、雀を餌付けすることが習慣となっています。
でも、あんまりのめりこみ過ぎることはどうかと思います。というか、近頃雀に混じってカラスやらムクドリまで集まって来ました。そのうちこの家は絶対ヤバイことになります。