夏と言えば怪談の季節であり、夏になればこんな企画も開催されます。
http://utc.zero-yen.com/
私は怖いゲームは大嫌いですが、怖い話は好きな方なので、作品に目を通してみました。つらづらと一言感想も書いていきたいと思います。ちなみに『』の中はサイト名です。
『お百姓さんの叫び』
らぶこめ調のものから一気に落としてくれました。ネタ的には面白いと思いましたが、文章を読んで怖いと思えないのはちょっと厳しいものが。
『Penguin can't fly』
なるほど、こういうのもあるんだなあと感心しました。後で段々と怖くなってくるものでしょうか。面白かったです。
『モグラサーカス団』
怖いというよりは何か、生暖かいに撫でられたような気分でした。「僕」も酷い奴ですが、さっさと行ってしまう恵さんもアレな感じがします。
『十楽十笑』
最後でガクンと落とすオチでしょうが、あんまり怖がれなかったのは残念。途中のお話もあまり笑えなかったので、二重に残念な感じが。
『たいようのたね』
一番怖かった作品。ネタ、雰囲気的なもの、背景、かかっていた音楽、全てにおいて怖かったです。文章も読んでいてぞっとしましたし、何より「もしかしたらこういうのが本当にあるかもしれない」と思ってしまったことが怖かった。こんな深夜放送見たら絶対寝れない……
けれども、最後の文章は蛇足の一言で。
『Type a part』
えーと、うーんと。
ごめんなさい、どこが怖いのかよく分かりませんでした。
消化不良。
『Deep Blue』
途中でちょっと吹き出しました。むしろこれ、幽霊じゃなくて誰かの悪戯というオチのほうがしっくりきたかも。あと、最後の文も無理矢理付け足しましたという感じで怖い感じがありません。
『疲労骨折』
オチは時事ネタでちょっと怖かったです。でも全般的にこれ怖い話じゃないです。
『蓮華』
読んでいてそれなりに怖かった。しかし、疑問があります。
何かのキッカケがあったわけでなく、どうしてこの時期なのか?
あと、何でフィギュアだったのか?
この疑問が無ければ一番怖かったかも。
『459.K』
いやはや、とても面白く、とても笑わせてもらいました。頭のデキモノを潰す体験は私にもあるので、共感すら出来ました。
だから怖い要素が一つも無いことに関しては目をつぶりましょう。
『学園天国』
見事なまでに独善的で救いようのない人を作り上げてくれました。納得は出来ますが、怖さ的にはちょっと微妙。もうちょっと文章力が欲しい。
『マシンヘッド』
ええと。
これ怖い話?
『ステイ・アライブ』
笑いました。ギャグではこれがイチオシ。
それで怖い話王決定戦なのに何で怖い話ではないのだろう。
『地平線越え』
次に期待します。
『@am』
話は確かに怖かった。それ以上に背景が怖かったです。表示された時素で驚きました。
『水素』
エラー表示。何だこれ。
『オーシャンハイウェイパトロール』
読んでいて、レイ・ブラッドペリの華氏451度を思い出しました。
『Last×Hurrah』
UFOに関しては世界中でも大々的に論議されており、「誰かの悪戯」「地球外生命体の乗り物で間違いない」とまさしく大議論を巻き起こしています。今世間の人はUFOについてもっと知るべきであり、考えるべきです。以上。
『試験放送』
どこか詩的であるところが怖さを助長させています。短編形式で現在は三つ確認されていますが、それほどのものは見当たりませんでした。残念。
『コンスープ専門店』
省略。
『からくり行灯』
うーん、怖さというよりは、おぞけみたいな気持ちの悪さを感じました。けれど、あまり突出したものが無いように思います。次は頑張ってほしいものです。
『デコモナリザ三丁目』
肝試しは子供心には非常に恐ろしいもので、ただでさえ暗くて不気味な道を「肝試し」という形式に則って進まなければいけないのは、子供の精神を脅かすには十分過ぎる物でした。そういう意味では共感できますが、この作品はあんまり怖くないです。
『魔法使いマールの冒険』
そりゃ死んでしまうよ、嬢ちゃん! と思わず突っ込みたくなりました。非常にタイムリーで一発オチとしては最高のものですが、怖さ的にはあまりといったところ。
『オマエのキモチ』
読んで首をひねってしまう作品が半数。むー、消化不良。
ということで、計24作(うち一作欠番)の感想でした。やはり怖い話王決定戦とだけあり、怖くて怖くてたまらない作品が続出しました。笑い話のようなものも何作かあるのはげふんげふん。
投票は八日の午後十時までなので、皆様も作品を読んで投票してみては如何でしょうか。きっと肝を冷やすような体験をされることでしょう。
それから、作品を読んでから、ちょっとでいいので、後ろを振り向いてみてください。もしくは、鏡を見てみるか。
そうすれば。
あなたの後ろにも