オリコン感想・４（ｋ）

最後まで。１〜２９。

>No.001 にじのむこうのおはなし
何かの寓話だとしたら、読み取れませんでした。
セカイ系は難しい。

>No.002 黒船
面白かったです。べべん。

>No.003 遵守
面白い物語でした。……ただ、雪絵が記憶を失った後の筋は予想通りで、もう一捻り欲しかったところです。

>No.004 海神の矛
題材が凝っていて面白かったと思います。もう少し、絶望的な世界についてリアリティが出れば、と思いました。

>No.005 理屈じゃないこと
>俺の部屋がなくなっていることに気が付いた。
この一文は、今回のこんぺの中で一番衝撃的でした。単なる惚気で終わらなかったのも高評価。

>No.006 For tune the rainbow
平易な物語でありながら、ここまで描ききった作者さんの力量に感服しました。

>No.007 事実上悪真実上正義
読みやすいのはグッド。ただ、これは全く同じネタをどこかで読んだ（あるいはプレイした）ような気がします。

>No.008 パースペクティブ過剰
段落が変わった後に、いつ、どこで、だれが、なにをしたのか、植物に水が必要であるように欠くべからざる基本的な情報を受け手が再び回収するまで、文字数が多すぎるように私が思ったその断絶感は、決して作者さんの意図だったのではなく、もっとも、その最も目を引く一文の長さについても後半に行くに従い他に従い始めるかのような短さに戻った点についても、彼の者の意図通りであったのか、私にはうかがい知ることはできないが、単にその者が生み出した作品に対して意識が、いつ、どこで、なにをには向いていなかったのみの理由に起因し、つまりだれが、にしか向いていないのではないかと思える程の深さであったことは、文章全体の突き放した感を増す効果があったとは言え、その効果自体にも意味があったのかは甚だ疑問であり、結果好ましいものであると書くことは、できないと言わざるを得ないのであった。

>No.009 テロリスト長沢
馬鹿馬鹿しくて面白い（笑）。

>No.010 いろはの森
丁寧にまとめられた良作だと思います。

>No.011 「やっぱりさ、天使っていると思うんだけど」
数ある学生の恋愛話の中で、ダントツの完成度だったと思います。
グッジョブ！

>No.012 フォーカス・レンジ
文章は慣れている感じがして、上手いんですけれど、少し物足りなさを覚えました。

>No.013 僕の後ろに誰かいる
幽霊は大抵（全部？）自分の心の持ちようから生まれるのだという点を、心の中の葛藤と絡めて上手に物語としてまとめたＳＳだと思います。
そこに気付くまでの過程が、やや物足りない感じです。保健室の先生と話したからというだけの理由では。

>No.014 ずっとずっと言えなかった言葉なんだけど、この世界で僕は幸せだった。もうこの世界は消えてなくなってしまうけど君は一人でも大丈夫だから、一人でも歩いていけるから、いつでも僕はここにいるから。でも最後にこれだけは言っておきたかった
なかなかインパクトのある構成でした。物語が動き出すまで、もう少し早ければもっと良かった。

>No.015 打ち上げ花火、下から見た日
綺麗に纏まっていました。会話をもう少し盛り上げられたかな、と思いましたけれど。

>No.016 さくら
なんだろう。オチに、とってつけた感が。

>No.017 19140901
大正の時代は、十三、四歳くらいの庶民の娘に手を出すのが、いけないことだったんでしたっけ？
娘の名前といい、どうも全体的に、浅い印象を受けました。

>No.018 生命
主人公の考えをそのまま描写する、という発想は興味深いのですが、そこに面白みも必要だと思うのです。

>No.019 エンジェル･サイズ
読みやすい文章でした。上手いことまとまってもいます。
もう少し題材にも捻りが欲しかった。

>No.020 今日見る明日
上手いことまとめやがったなぁコンチクショウって感じです（笑）。

>No.021 雪国
ちょっと皮肉が直球過ぎない？

>No.022 俺の押しかけサキュバス
欲望に素直過ぎです（笑）。

>No.023 現状改善系恋愛呪文
状況説明長いよ！

>No.024 結婚適文句
文章は読みやすい、構成もできている。
それだけで高評価を付けざるを得ないこんぺって、何か間違ってる気がしなくもないよね。
でも面白かったです。

>No.025 マージアここに在り
偉大なソラリスに比べると、やはり見劣りする感は否めませんでした。

>No.026 僕らは分かたれたアンドロギュヌス。
物語の繋がるべきところが繋がっていなくて、関係のないところで繋がっている。そんな感覚が面白かったです。

>No.027 ヤンキー女と美少年
題材軽い割に物語としてはしっかり出来ています。
読んでいて楽しかったです。

>No.028 Forest　Note
最後にもう一捻り欲しかったです。

>No.029 Ｂｌｉｎｄ
私はこの物語を評価します。
よくぞ安逸に流れず書ききった。