がらくたマガジン

小説を書いたり、読んだり、勉強したりするブログです。執筆者紹介  (復)=復路鵜執筆  (K)=春日 姫宮執筆

龍が如く 第二章

桐生が刑務所に入れられてから十年が経過し、ある時桐生の元に一通の手紙が。「この十年で始めて手紙が来たな」と余計なことを言われながらも手紙を開封。中身は要するにホストに会えという内容のものでした。しかし桐生さん、随分寂しい獄中生活を送ったなあ。


その頃桐生が所属していた組の大本である東条会では、幹部を集めた緊急の会議が開かれていました。呼び出された意味が分からずに戸惑う幹部達、その中には十年で直系組長にまでのし上がった錦山の姿がありました。桐生が不在の十年が彼をどのように鍛え上げたのか、やたらと目が鋭いです。
全員を呼び出した会長が発した理由とは、組の金百億が貸し金庫から盗まれたということでした。事の重大さに慌てふためく幹部達、金を盗られてよっぽどムカついたのか幹部達に「じゃかわしわぁぁぁ!!!」と叫び散らす嶋野組長。武闘派と呼ばれるだけあって凄い迫力です。でも最後は桐生にやられるんだろうなあ。
ある意味一触即発の空気の中、会長はこの件を本部預かりにするとして、さっさと出て行きました。
まさしく内部亀裂発生の瞬間です。尚も騒ぎ立てる幹部連中の中で、錦山組長は凄絶な笑みを浮かべていました。
ちなみにその会長ですが、翌日暗殺されました。


仮出所を果たした桐生はチンピラを殴ったりヤクザから金を巻き上げつつ早速スターダストというホストクラブに向かいます。しkし店の前でホスト風の男が桐生をヤクザだと勘違いし、何故か戦闘に。いやまあ合っているんだけどさ。
やたらと投げを多用する男を苦労してノックアウトすると、計っていたように店の奥からオーナーが登場し、場を諌めます。店の中に入って詳しい事情を聞きますが、そのうちにヤクザの集団がやってきて不穏な空気が。どうやら目的はみかじめ料を徴収することのようです。オーナーが差し出しかけた賄賂を桐生が止め、ぶち切れたヤクザたちと戦闘になります。この男は後のことを考えていないのか。
一体どこから取り出したのかゴルフクラブやバットで武装したヤクザどもを殴り飛ばしていると、形勢不利だと悟ったリーダー格の男が拳銃を取り出します。桐生ピンチ。さすがに撃たれたら死にます。堂島の龍もここで終わりか!?
しかし間一髪の所で別な人物が銃弾を撃ち込み、男の銃を弾き飛ばします。ヤクザどもは退散していきました。
その男はなんと、シンジでした。
おい十年で変わりすぎだろ舎弟。あの脇役っぷりが嘘のようです。
気のせいか物凄いオーラが感じられるシンジから百億の盗難、そして錦山の変貌ぶりを説明してもらいます。何はともかく、まずは風間さんに会うことが先決だろうと桐生は考え、暗殺された会長の葬式に出席するだろう彼に会うことに決めました。
第三章に続く。