がらくたマガジン

小説を書いたり、読んだり、勉強したりするブログです。執筆者紹介  (復)=復路鵜執筆  (K)=春日 姫宮執筆

solaとヒキコモリ(K)

こより「蒼乃さんと離れたくないです」
蒼乃「お願い1人にさせて! でないと安心してオナニーできない!!」


依人「姉さん、いい加減オナニーやめるんだ!」
辻堂「この剣を使え!」
茉莉「この剣で、あたしが蒼乃を止める!」
蒼乃「私をこんな女にしたのは茉莉、あなたの癖に!」
(これ以降の記述にはアニメーション『sola』のネタバレが含まれます)



solaは、大体こんな物語でした(笑)。
蒼乃は独りぼっちの寂しさを紛らわすために、自分の妄想の中に閉じこもろうとしたわけですから、まさにヒキコモリだったと思います。
とはいえ、茉莉も自分の本心を明かさず、依人や蒼乃ときちんと分かり合おうとせず、ただ実力行使に訴えた点では、やっぱり精神的ヒキコモリです。
久弥さんのシナリオに限らずですが、登場人物同士が分かり合えないのではなくて「分かり合おうともせずに」まるで人間同士は分かり合えないのが当然であるかのように展開していく物語というものがあるように思えます。
特に、SSはそういった傾向が顕著に見られると言ってしまっていいんじゃないかと思いますが、例えばとある知り合いのSSも、その部類に入ると感じました。
このSSにおける祐一の思考というのはかなり独特で、ついていけなくなる読者も多いんじゃないかと思います。そのこと自体は別に構わないと思うのですが、このSSからはどことなく、「読み手が分からなければそれでよい」という意識が透けて見えるように思うんです。
そういった意味で、このSSもsola同様ヒキコモリではないかと思いました。