何をトチ狂ったのかこんな時期にフライング感想をはじめてみることにしました。
いやまあ、Foolisさんの感想に触発されただけなのですけどね。
基本的に一番から始めますが、飛び飛びです。
No.1:道標は出会いの中に
あれ? えーとこれどういう設定なんだっけ? と考えているうちにいつのまにか終わってしまったSSでした。
女の子が男の子と関係を気付くところも、もう少し文章を割いてほしかったかもしれません。
それにしてもリベードさん、悪魔にしてはかなり人間味溢れています。
No.4:動物園
主人公の観点が病んでいるように見えて少し惹かれました。まあ、展開がちと継ぎ接ぎっぽいのが残念。それとオチについても。
こういうのが純文学というのかなあ、と首を傾げてしまいます。違ったらごめんなさい。
No.7:中世におけるある犯罪者の変遷
設定がまんま中世なのでへーなるほどねーと思いながら読んでましたが、昔のドイツって、プロイセンとかオーストリアじゃなかったっけ……
個人的に悪魔の使いがもう少し活躍して欲しかった点が惜しかったです。それと、キャラの魅力があまり無いところも。
あと全体的に展開が吹っ飛んでいる感じがしましたので、もう少しそこらへんを考えて書きましょう。
No.12:植物の部屋
むちゃくちゃ解釈が分かれるSSだと思いますが、私はこのSSは狂人の頭の中での妄想、という風に考えました。統合失調症的な主人公の視点も、そう考えれば説明がつきますし。
- 最初に別れた人物=その人間の理性? 分裂した人格のうちの一つ?
- 植物の島=その人間の中にある思い出を具象化したもの。また全てが脳内での出来事なため、施設と言った場所もやはりその人間の妄想。
- 女の子、また黄色い服やあごひげ=分裂した人格。主人公の中で決められた役割を演じるだけの存在。
もうひとりの親、という表現が文章中に出てきていますが、これは何なのか微妙。もしかすればこれこそが理性かもしれません。
何度も読み返したくなる作品です。不思議。
今日はこんなところで。飽きていなければおそらく明日もやりますよ、おそらく。