がらくたマガジン

小説を書いたり、読んだり、勉強したりするブログです。執筆者紹介  (復)=復路鵜執筆  (K)=春日 姫宮執筆

煙か土か食い物(舞城王太郎)

最近は舞城ブームが到来しました。ちなみに第19回メフィスト賞を取った作品でデビュー作です。
あらすじを眺めていると主人公がさながらランボーかシュワルツネッガーの分身みたいに書かれていますが、実際に中身を読んで見るとそうでもありませんでした。とは言え暴力的な世界が繰り広げられるのはある意味事実であり、そういう面から見て非常に満足です。不満足なのはミステリ面。色々。
純文学とミステリの融合作だそうですが、どうも私にはアクが強い純文学程度にしか見えませんでした。それなりに読めるんですけど、心に突き刺さるのが暴力しかないと言う。
ラストの大立ち回りは見ていて胸がスッとするような感覚を覚えたのですが、ミステリはこれに繋げるためにわざわざ仕組んだんじゃないのかと思わずにはいられません。あとラスト付近では読者が置いてけぼりの予感。
とりあえず舞城山を登攀しようと考える人は、これじゃなくて他の作品から慣らした方がいいと思います。
あとタイトルに何らかの仕組みがあるかと思っていましたが、実はそうでもなくてビックリ。別な意味でビックリ。
今は同じ作者の『世界は密室でできている。』を読んでいますが、いきなり登場人物がクロスオーバーしていてまた驚きです。まあそれはそれで面白いのですが。


web拍手のお返事。
4月2日
>14:20 パラサイト・イヴ2のぷちSSはどうでしょうか?主人公は妹紅並みに発火攻撃も可能です
>14:21 www.cyanworks.net/archives/pe/deadly1.html 参考

アヤさん、とりあえず病院行けよ、って思いたくなるようなモードですね。それにしても主人公はありとあらゆる体調不良にも敢然と立ち向かわなくてはならないので不憫。
挑戦してみるのはとても良いことなのでしょうが、残念ながらパラサイト・イヴ系列はプレイしていないので痛々しい結果になるような気がするので執筆は見送りたいと思います。つかぷちSSだと相当精通してなきゃむずいよ!