がらくたマガジン

小説を書いたり、読んだり、勉強したりするブログです。執筆者紹介  (復)=復路鵜執筆  (K)=春日 姫宮執筆

他の党について

自民党は残念なことに、今回の選挙で優秀な人材を大量に失いました。偏狭なナショナリストばかりが生き残ってしまった、という印象を抱きます。谷垣さんや二階さんのような優秀な人間もいるし、甘利さんや石破さんのような総理の器すら感じる中堅議員も生き残ってはいるのですが(必ずしも彼らの政策に同調するわけではありません)、彼らが主導権を握らず、例えば安倍さんのような人間が今後の自民党を率いていくのだとすれば、もはや与党には返り咲けない極右政党の道しかないでしょう。日本の政治全体を考えるのであれば、自民党は解体して(あるいは極右政党と化した場合に同意できない人たちが見限って)、与党民主党との対立軸を再び模索して欲しいと思います。
今回存在感を示した党はみんなの党でしょう。選挙戦略の甘さで議席を失ったり色々あったとはいえ、議席数をしっかり増やせたのは大したものです。渡辺さんは政局を知る人間から見るとまだまだ甘いそうですが、それでも結果を残せたのはひとえに彼の政策の正しさにあるのでしょう。民主党マニフェストはほぼ小沢さんの政策と重なるものですが、現状、それに対抗しうるのは渡辺さんの政策のみだと思います。
堅牢な政策の城が、政治家と人々の票を集めている党です。
もしかすると、今後二大政党制が日本に根付くとしたら、民主党と、みんなの党(これ、名前がもっとマシだったらもう1議席くらい増えたと思うのですが)あるいはその後継となる党とがその担い手になるのかもしれません。
現在は小政党ながら、そう予感させる程の存在感をこの選挙で見せつけてくれた党でした。
それにしても、ちゃんと社民党共産党議席を残したり、民主党が単独でも連立しても2/3を取れない程度の票に留めたり、我が国の国民というのは総体として見たときに極めて賢明だなあ。