がらくたマガジン

小説を書いたり、読んだり、勉強したりするブログです。執筆者紹介  (復)=復路鵜執筆  (K)=春日 姫宮執筆

龍が如く 第四章

第三章に続いて逃走途中の桐生ですが、門を出た所でとうとう追い詰められてしまいました。狭まる包囲網、殺気立つヤクザ、絶体絶命の窮地です。
そんな際に都合よく一台の車が特攻をかまし、桐生を乗せて無理矢理逃走。下手したら何人か轢き飛ばしてるぞこれ。
桐生を助けた相手は伊達刑事、かつて十年前に桐生が逮捕された際に取り調べを行なった男でした。そのまま二人は車を飛ばして町までも度折ると、伊達が行きつけの店で情報交換。由美の失踪と百億の強奪、そして東条会三代目の事件が繋がっているとして協力関係を結びます。ちなみにその際伊達さんから携帯を渡してもらいますが、資料集によるとこれは伊達さんが昔使っていたものだそうです。「彼は一匹狼なので、誰からもかかってきません」(開発スタッフ)とのこと。ほんと寂しい生活だ。
一方その頃、葬儀場での乱闘騒ぎは街頭テレビで大々的に放映されていました。下手したら桐生は仮出所取り消しな気がしますが、そこらへんは大丈夫でしょう、多分。
その後は馴染みのバーであるセレナへと向かう桐生、麗奈と再開し、彼女から「由美の妹」だと自称する美月のことを聞かされます。由美が病院から失踪した後でセレナへとやってきた彼女、店で暫く働いた後で、アレスという自分の店を持つようになったこと、しかし麗奈には全く店をオープンさせたという連絡が無いこと、などなど。バッカスという店のマスターが界隈の元締めであることから、アレスに関する情報を求めて桐生は店を出ました。
そして到着した先では、大量の死体が転がっていました。血まみれの内装、カウンターに倒れ伏すマスター、店の中を探る桐生は謎の少女を発見。少女を連れて店を出ます。
店を出た桐生は小犬に石を投げつけるチーマーを発見、「お前ら、運が悪かったんだよ」と明らかに八つ当たり風味に若者どもを叩きのめしていきます。しかしここまでで遥もかなりショックを受けているのに、乱闘シーンまで見せていいのか。
群がる敵どもをジャイアントスイングしたり看板で殴りつけたりと、もうやりたい放題です。鬱憤って怖いですね。
小犬を介抱する際、少女の身の上を色々と聞き出します。名前が遥だということ、母親を探してこの町に来たということ、「由美おねえちゃん」が母親の姉だということ。酷く重要なそのことを聞いた途端、過労のためか遥は倒れてしまいます。そりゃ、殺害現場に乱闘騒ぎ目撃すればなあ。
小犬に関しては軽く放置して遥をかき抱き、一旦はセレナに戻ります。眼を醒ました遥は「あの小犬は?」と純粋な目で聞きますが、まさか捨ててきたと言えず桐生が言葉を濁していると、店の中に入ってきた小犬が姿を現します。何か追ってきたみたいです。
由美の妹である美月が遥の母親であることを確認してから、一路アレスへと出発。この時に桐生を狙う東条会構成員に喧嘩を売られますが、急いでいることもあって軽く薙ぎ払います。こうして遥の記憶には暴力的なものが刻まれていくということですね。
ちなみにアレスがあるミレニアムタワー前の公園では、警官から「君、その子連れてどこ行くんだ?」と明らかに不審者扱いされます。機転をきかせた遥が「お父さん、見た目の割りに気が小さいの」という屈辱的ナイスな横槍を入れて誤魔化すことに成功しました。
タワーに入ると、暗証番号つきのエレベーターに乗り込み、一気にアレスへ。
店の中に入りますが、やはりそこに美月の姿があるわけでもなく。そこへ近江連合の構成員である林たちが到着。筆文字で紹介されていますが、この男が出てくるのは一回こっきりです。
牽制し合っている最中に伊達から電話がかかってきますが、それは「百億の強奪犯は由美である」という内容でした。衝撃的なそれに加え、林たちの目的は桐生ではなく遥ということも判明。二人はショックを隠せませんが、それでも遥を守るために桐生はその拳を揮います。
どうして由美が百億を盗んだのか。
どうして遥が狙われるのか。
林たちを撃退した桐生の中で、謎はただただ深まるばかり。
第五章に続く。