がらくたマガジン

小説を書いたり、読んだり、勉強したりするブログです。執筆者紹介  (復)=復路鵜執筆  (K)=春日 姫宮執筆

東方陰毛合同 はずかしいおけけ その四

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 ついに最終戦となりました。一ヶ月間ずっとおけけの感想書いて恥ずかしくないの? このバカ! 変態! ×××!
 これにて陰毛合同は終了となります。




↓この先、一おけけ(おけけの長さを表す筈だが、たまに聞き間違えられて恥ずかしくなる)




『ヤったねマミゾウさん』文:筒教信者 絵:うらんふ
:二ツ岩マミゾウは決意した。必ず、かの愛欲淫靡の八雲藍を犯さなければならぬと決意した。マミゾウは、化け狸である。肉を吸い、童と遊んで暮らしてきた。けれども愛欲に対しては、人一番に敏感であった。……
 思わずパロディを考えてしまうほどに壮大なエロ小説でした。とにかく最初から最後まで突っ込んだり舐めたり穿ったりしています。ページの端々からエロの香りが溢れだすゼェーッ! 筆でしたためたような挿絵は艶と奥ゆかしさを加味しており、実用性も抜群の如く思えます。『アリス・マーガトロイドの受難』にも負けず劣らすエロさを醸し出す文章は絶妙です。グレイト!
 ただ残念なのは、マミゾウ側の葛藤があまり描かれていないせいか、ややキャラとしての心情が足りないように思われるのです。具体的に言うと、マミゾウが単なる悪党のようにも勘ぐれます。もはや葛藤など不要な境地にマミゾウは既に至っているのかもしれませんが、藍との兼ね合いを考えると、もう一声! という所でした。


『Agalmargatrophilia(アガルマーガトロフィリア)』文:蒲生鴈次郎 絵:スド
アリス・マーガトロイド霧雨魔理沙への想いをこれ以上裡に秘めておけなかった。度重なる自慰行為は彼女を一時的に慰めこそすれ、根本的な解決にはならない。悩み惑うアリスの元に表れたのは霍青娥、彼女は己の性の遍歴をアリスに披露しながら、彼女に魔理沙を元にした自動快楽人形を造ることを薦めていく――
 タイトルの意味はよく分かりませんでしたが、とにかくアリスでした! 主要キャラクターはアリスと魔理沙、そして青娥娘々の三名ですが、邪仙の行動はそこまで本編に干渉しないため、逆にアリスと魔理沙という関係性を強調する結果と成り得ました。しかしこの邪仙さんは他の作品にもちらほら出ていることから、やはり人気があるのだろうと思わざるを得ません。あるいはキャラ的に動かしやすい!
 アリスと魔理沙が行うぐっちょぐちょの性行為は刺激的ではありましたが、おけけの所在など、もう少しギミックや展開にひねりが欲しいところ。青娥や芳香も参入して4Pになったら楽しいだろうなあと空想してましたが、所詮空想でしかなかったようです……
 それと前半挿絵の邪仙ですが、ちょっとメディスンに見えてしまって驚きました。壁抜けをするメディスン! そういうのもあるのか! 途中でハマり出られなくなって『やあぁ』とか叫んでお尻をもじもじさせたら破壊力倍増なのですが、誰か書いてくれませんか!? 


『憧憬剣 萌芽』文:アイゼン 絵:エスショゴ
:早く大人になりたい。その焦りは師匠である魂魄妖忌咎められた時から、魂魄妖夢の胸中で蠢いていた。半人半霊の身では自然成長は論外であり、ただただ子どもである己の未熟さに苛まれる妖夢。ある日博麗神社を訪れた彼女は、そこで出会った博麗霊夢らに悩み事を打ち明ける。
 未だ精神的にも肉体的にも熟しきっていない、妖夢の視点から辿った『大人』の話。成長とは何ぞや、未熟とは何ぞや、次いでおけけとは何ぞや――そうした青い春につきものの多感な悩みを抱える妖夢ですが、作品に付随する物語をくぐり抜けた彼女は一筋の成長を覚え、末尾においてはどこかしらの清々しさを感じさせてくれました。ただこのスタイルならば、もう少しいろんな人や妖怪たちによる『大人』の定義や考えを聞いてみたかったかもしれません。人間の少女たちによる観点だけだと、一つの方向にしか誤解できませんものね。もう少し多方向に複雑な誤解をして、悩みに埋もれた妖夢があっちこっち右往左往する姿も見てみたかった気がします(嗜虐
 それと妖夢のおけけですが、この作品の如き薄っすらとしたものも味がありますが、逆におけけがボーボーと草薮を作っていた場合、どうなるでしょうか。このケースだと悩み自体がスーパーこじれちゃう気がします。だがそれもイイ。


『衣玖! AVを撮るわよ!』文:HARUKA 絵:さぺ
:ひなないのおうちからお金がなくなりました。てんしちゃんはどうすればいいか分かりません。そこで友だちのいくさんをさそい、おしえてくれたあやちゃんといっしょに、AVにでることにしました。えっちなことをして、お金をかせごう! えい、えい、おー!
 ストーリーだけなぞると悲惨さ丸出しですが、中身は完全なギャグかつエロだったので、鬱々しい感じはどこかに消えていってくれました。あっ、個人的に文よりも衣玖の方が年上イメージなので衣玖だけさん付けです。年上でありながら初々しいお姉さん、燃える! エロと笑いを含んだ表紙も期待を盛り立たせてくれるので好感度UPです。
 全編にわたって天子に振り回される衣玖と、それにちょくちょくちょっかいを出しながら実は熟練した使い手である文とが混ざり、良い感じに力が抜けながらも変な部分に力が漲る作品が展開されています。ストーリーよりもキャラを見よ、そしてフォースを感じよ! でもフォースないです。AV制作の企画段階からメイキング、そしてオチに至るまでの過程にはドキュメンタリーとしても通用しそうな本作には熟練した技量が感じられ、感動すら覚える見事な性行為が我々の前にご開帳されるのです(てきとう)
 残念ですが私の文章だけではこのSSの楽しさを伝えきれません……詳細は本文を! お読みください!!

 ということで、合計十六作に及ぶおけけ物語をお送りしました。この本を作るために尽力された全ての方に感謝します。面白かったー。


 次回は二次創作でない別な物をレビューしてみましょうか。