夜の渡り鳥、ローゼンクロイツ、セガール、モリー、その他999の別名を持つと言われる伝説のSS書き、エルラさんの最高傑作と名高いSSです。
私は大まじめだ
……それはともかく、噂に違わぬできばえでした。Kanonの設定をここまで発展・深化させた作品は、ちょっと他には見あたりません。
ただ、これは本当にKanonを愛した人間でないと、真価が分からないと思います。
非常にマニアックなんですよね(汗)。原作のありとあらゆるところからリンクさせて、SSとして仕上げていますから、読む人を選ぶ作品だと思います。
また、元々はDNMLとして製作されたSSだということもあり、WEB上で読む「小説」としては表現が稚拙に見える部分が多々あります。個人的には、秋子やあゆの父親等に年齢相応の落ち着きが感じられず、そこが不満でした。
色々言いましたが、原作Kanonの大ファンで、それを再発見したいというくらいの気概のある方なら、是非どうぞ、ということです。良くも悪くも、原作をよーく煮詰めて調理したSSだという点では、本当に太鼓判を押します。