がらくたマガジン

小説を書いたり、読んだり、勉強したりするブログです。執筆者紹介  (復)=復路鵜執筆  (K)=春日 姫宮執筆

ゲームと攻略本(復)

小さい頃、私はゲームが大好きでした。


そりゃもうがしがしとやりこんでいましたし、マリオにドラクエにFFに、有名どころはしっかりとプレイしていました。ひょっとすると、あの頃は三度の飯よりもゲームが大好きだったかも。


そのゲームをするのにどうしても使わなくてはいけないのはお金です。新しいのは一本買うのに何千円も取られる計算になりますから、月の小遣いが何百円の子供がそんなのを賄いきれるわけがありません。


必然的に親の負担になるわけですが、親もそうそう子供の言うことを聞いていられない。あのゲームを買うのにあと何ヶ月我慢ということになったり、時には涙を呑んで購入を諦めなければならないソフトもありました。


けれども、買えなかったソフトがどんな物だったのか、どんなエンディングを迎えるのか、どんな種類の敵が現れるのか、どんな演出があるのか。人がどんな動きをしてそこはどんな世界であってその中にどんなキャラクターがいるのか。子供にとっては気になってしかたありませんでした。


そこで手を出したのが、攻略本でした。


他の本に比べて単価は高いですが、それでもゲームを買うよりは遥かに安くつくということも、購入する理由にもなりました。


詳細なデータ、あちこちに散りばめられたゲームについてのプチ話、巻末に載っているエンディング、時には本を編集した会社が取り付けた、プラスアルファのものがありました。勿論エンディングに辿り着くまでの行程しか乗っていない”ハズレ”の攻略本もありましたが、あの頃の私はそれでも十分収穫を得たと思っていました。


それはゲームを持っていても、持っていなくても、非常に魅力的でした。攻略ルートが分からなくて攻略本を買ったり、ゲーム自体を知りたくて攻略本を買ったり、あの頃はゲームの本を作る仕事の人はさぞかし儲かっているんだろうとも思ったものです。


そんな訳で、私の部屋の本棚には大量の攻略本が詰め込まれています。持っているものの攻略本もありますし、持っていないソフトの攻略本も持っています。今ではもう興味を失せてしまったゲームが多いのに、捨てる気にもなりません。


他の方には、こんな体験は無いものでしょうか。